HOME > ESSAY > COUNSELING INSIGHTS

冥王星の解毒
(Pluto Antidotal)

Counseling Insights Decemer 31, 2009


ー冥王星のプレッシャーに対して何ができるでしょうかー

(出生の冥王星のハウスに関するエッセイを参照してください。このエッセイの理解を助けます。

冥王星が発見され最初に占星術の語彙に加えられたとき(1930年)、力や力付けというアーキタイプ的な意味が与えられました。その約30年後、私が占星術界に入ったとき直観的だと思いますが異なる意見を述べました。心理力学的成長の圧力に関する私の観察や深い評価は、冥王星を「展望」「存在への挑戦」という点に焦点化させました。

私は長い間研究の中で冥王星を次のように確立してきました。「この象徴の下では私たちは成長の挑戦を通して自分が誰であるか、どれだけ可能性を追求できるかということを決定/確立する努力をする。」努力の報酬はなんでしょうか。確かにこれは個人的な力付けの概念に結びつけることもできますが、いわゆる心理学の青春時代に冥王星が発見されたため、私たちへのメッセージはすべての努力やつらい仕事、人生の格闘は成長の報酬を定義するのだと私は信じました。

ではこの枠組みの中で、冥王星的な成長の挑戦と取り組んでいるクライアントに対して私たちは何を言うのでしょうか。

冥王星と太陽のハードアスペクト(「ハードアスペクト」とは主にコンジャンクション、スクエア、クインデチレ、オポジションであり、クインデチレの3度以外は6度のオーブを推奨。体験より、タイトなオーブでセミスクエアやセスキコードレートも加えてよい)

まず最初に占星家はこのアスペクトについて膨大な個人的力について述べていると考えます。しかしそうではありません。潜在性はあるかもしれません。そしてそれこそがまさにメッセージなのです。下から這い上がり最終的に力となるために上っていく(フェニックスを思い出してください)挑戦に立ち向かうことです。

同様さや平等を目指す社会的な枠組みでは、社会的発展は速度違反や一人だけ目立つ者を好みません。「それぞれの場所」に人々をとどめるためさまざまな種類の抑圧がかけられます。この様な人々の在り方が私たちの成長における抑圧の焦点です。それが生命エネルギーやエゴの象徴である太陽とハードアスペクトになっている冥王星により示される抑圧です。

これに向けた私のフレーズは「特に幼少期に、私はあなたが毛布の下に手榴弾を隠し持っていた様子が伺えるのですが!」です。抑圧が働いているのです。このハードアスペクトを持つ99.999%の人々はそれが何を意味するかわかります。特に西洋社会の人々は。挑戦のテーマが浮かび上がります。克服すべき葛藤があり、その葛藤を通してその人は力をつけていきます。ときどきそれは人生を通した戦いになります。

Prince Charles knows. Pat Nixon. Greta Garbo. Truman Capote. Marlon Brando. Princess Anne of England. Robert Schuman. Arnold Schwarzenegger.

セラピーの方向はクライアントとともに抑圧とその源、それから派生した防衛的な振る舞い、その習慣がどの様に大人の人生で役立っているかを確認していきます。すると習慣的な防衛は必要なくなっているのがわかるかもしれません。防衛を外すことは新鮮なエネルギー(振舞い)を開放します。

月とハードアスペクトになっている冥王星

ここに新しい次元が入ってきます。つまり、個人的な展望は重要な母親の影響により修正され、調整されます。おそらくそれは侵入するような効果があり、溺愛による窒息かもしれません。要点は、母親のフィルター、母親のナビゲーションを通ることで成長の挑戦と向き合うことが困難になることです。

両親の干渉は偏向しておりバランスを欠いています。

ここでのセラピーの方向性は、ーいつも始めはー長い間の刺激からできた振舞いという視点からプレッシャーを認識し評価します。そしてどの様にその(保護的偏見的)影響から自由になり、解消できるかを考えます。

Henry Ford. J. Edgar Hoover. Katherine Hepburn.

土星とハードアスペクトの冥王星

ハードワーク。それよりよい言い方はありません。個人的な展望はひっきりなしの自己適用、野心の充足を通して焦点化されます。これは「絶え間なく一生懸命働く」アスペクトです。確かに喪失や失脚の恐怖は尊重されるべき刺激であり要塞化された城を築くことが戦いに勝つことです。

クライアントは成長という視点で何を行なっているのでしょうか。それは全身全霊を掛けてのものでしょうか、それとも中途半端なものでしょうか。成長の計画の中の動機は何でしょうか。ーこれは、これらの2つの巨大な象徴、展望と野心、次元とハードワークの共同に付随する精神状態です。とてもしばしば占星家はクライアントに浸透する陰々滅々とした期待に対抗しなければならないことがあります。

Joan Baez. Uri Geller. Christian Barnard. Frederic Chopin. Moshe Dyan. Alfred Hitchcock. Mary Queen of Scots. Walt Whitman. Lee Harvey Oswald. Whoopi Goldberg. Franz Kafka. Henry Kissinger.

天王星とハードアスペクトの冥王星

このアーキタイプに関する私のイメージは「寺院にいるキリストがテーブルをひっくり返す」様子です。ソーラーアークやトランジットではこれは否定できません。そしてこのアスペクトが出生図にある場合、反抗やりんご箱をひっくり返しなるべく有利になるように個人的な地位を確立するために現状を動乱させるという視点での成長に潜在性は刻まれています。成長を考慮に入れ変化させます。(天王星と冥王星を共に乙女座に持って生まれたどれだけ多くの人々が栄養摂取に関する適切なメタボリックの管理の挑戦に立ち向かっているかに注目してください。つまり食べ物を摂取し、消化、エネルギー変換することが変化し問題化したのです。)

これらの速度の遅い天体同士のアスペクトは太陽や月とのアスペクトより頻度が少ないことに注目しなければなりません。冥王星と天王星という2つの象徴間に重要な緊張を持っている人々は人口の中で小グループに属します。その小グループは社会の変化を煽るというアイデンティティを持っています。個人的な次元で、クライアントはそのような欲求を何らかの度合いで表現するでしょう。

ここでの助けになるセラピーの方向性は刺激となるものを認識し、その配備に関する効率を調べ評価することです。動乱があるのか、それとも変化を通した報酬のある成長があるのか。クライアントは発明の才を癇癪と隔離し、変化へと向かう効率的な衝動を補強できるのか。適切で建設的な体験の変換を追求するとよいでしょう。

Charlemagne. Edgar Cayce. Oliver Cromwell. Mary Baker Eddy. Charles Manson. Ross Perot. Charleton Heston.

(訳:石塚隆一 with miu)


Essay < Page top <