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宇宙の無駄(A Cosmic Waste)

Tyl HP, August 31, 2008


長年の使用経験や過去に関する研究から、[1776年7月4日 午前2時13分 LMT(Philadelphia PA)]で計算したアメリカ合衆国の建国チャートはとてもよく機能していました。重要な鍵となったのは、非常に感応的な水瓶座18度のMC−月領域と、ASC支配の水星とオポジションの冥王星が在住する9ハウス(諸外国の出来事に関係する)の支配星である土星です。

この記事では国家出生時刻を証明するための段階を踏みません。しかし、残念なことに、強く信頼できる根拠でこのチャートは以下の未来の困難な時期に私たちを連れて行きます。

MC領域における海王星の過去のトランジット(2003-2007年)は、与党(10ハウス)に対する信頼の完全な失墜を反映し、オイルショックと粗悪な政治陰謀についても多少の指摘をしました。また同時期にSA海王星がMCにスクエアになっていました。それに伴って影響力を発揮していた蟹座と獅子座の始め(2・3ハウス)を運行する土星のトランジットは、リーダーシップの混乱、致命的な財政の流失をまねき、さらに、人々の思考パターンへの影響としては、現在強く住宅市場(4ハウス)に殺到する傾向を表わしています。

未来を見ると心が痛みます。SA火星が、2010年10月にMCにやってきます。これは次期大統領のプロフィールや、おそらく本人に対する強力な攻撃です。これは軍国主義です。そして、SA土星(土星は9ハウスを支配)が同時期にASCに到達します。−これら全ては、私たちの資源の外国への配備です。莫大な出費です。それは、SAのアセンダントが9ハウス在住の冥王星とコンジャンクションすることにより、現在活気づいています。そしてもっとも重要なことに、T土星が国家を表わす太陽にスクエアになると同時にN土星ともコンジャンクションになります。そう、土星は9ハウスを支配しているのです。

さらに:歴史的・現実的なたくさんの理由から、アメリカ合衆国はイサクと共にアブラハムの岩に強く結び付けられています。それは、近い将来さらに試されるイスラエルとの絆のことです。

イスラエルの建国チャート[1948年5月14日 午後4時 EET in Tel Aviv] の2010年4月〜11月の危機的な時間枠に、SA天王星が太陽(アイデンティティ確認と保護の強大なエネルギー)にスクエアになります。それは、国際関係の二面的情況の中で起こります(T海王星はその1年いっぱい、7ハウス支配の火星とオポジションです)。−これらのことは、SA冥王星=海王星に見られる、イランとの間での原子力に関する偽装、そして、軍事的脅威(海王星が支配する6ハウス)の恒常的な公表から始まりました。イスラエルのチャートと米国のチャートの間にはとてもたくさんの接点があります。

イラン(使用されている時刻のうち最も信頼できると思われるものに固執します:1979年2月1日 午前9時50分 IRT in Teheran 牡羊30度ASC)のチャートでは、2010年半ばに、非常に強力な主張、立場や情況の革命的変化を示す SA冥王星=天王星が形成されます。これに伴い、それをトリガーするように、2010年9月〜11月にT土星(イランのチャートのMC支配星)が7ハウスカスプを通過します。−この全ては以前の原子力エネルギーに関する偽装(SA海王星=冥王星)、そして世界傑出を目指し目覚めた国の指導部の動き(SA太陽=土星(MC支配星))から始まりました。

すべてがあまりに明白に思えます。
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そしてそれは何という宇宙の無駄でしょうか。

原油の管理は、武器よりもビジネスになり得ます。国家のアイデンティティの主張は、他人の犠牲を伴わずとも展開できるはずです。リーダーシップは、革命でなくインスピレーションで働かせることも可能でしょう。宗教的な忠誠心は、優美さを定義する(強制的な委任でない)ことでも可能です。−また、これらは私たちの占星術の象徴学にとっても考慮すべき問題です。

(訳:石塚隆一 校正:石塚三幸)


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