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ターシャリー・プログレッション(Tertiary Progressions)

Tyl HP Analytical Techniques, 30 Sept 2000


ターシャリー・プログレッションは、計算や理論の観点ではソーラーアークと無関係なのですが、どちらも「時」を示す象徴的な時期表示です。プライマリー・ディレクションは、MCの1度ずつの動き(つまり出生後4分ずつ)を人生の1年に対応させる方程式(均一化)に基づいていて、セカンダリー・プログレッションやソーラーアークは、出生後の1日を1年に対応させます。ターシャリー・プログレッションでは、天文暦の出生後1日が1ヶ月(月が1周する期間)に対応します。このとき月がもっとも重要になります。1日につき平均12.5度という高速で進行する月は「時」を鑑るこの技術の土台と言えます。

ターシャリー・プログレッションは、特定の期間内にできる複数の時期表示をまとめ「平均」し、「ある1日」へと焦点を合わせるために使うことができます。例えば、あなたの主要なアークが6月にパータイルになり、3つの主要なトランジットトリガーが4月と5月に起こるとします。その時、おそらくセカンダリー・プログレッションの月も、7月に強いアスペクトを形成して時間経過の「絵」を理解させて(見せて)くれるでしょう。ソーラーアークのアプライ期間内の4月は、非常に重要な時期となります。4月はおそらく事態発生の月となるでしょう。

上のような時期表示が集中する場所では、その「どこかに存在する」TP(ターシャリープログレス)が他のすべての時期表示の意味を集約し、焦点を作ることができます。 それを見つけることで、週単位や月単位の期間ではなく、(出来事発生の)見込みの高い特定の日付を、私たちはクライアントに提供することができます。私たちは4月中のいずれかの日でTPチャートを作り、その後それを調整し、最も高い「トリガー値」に合わせて日付を動かします。この日付は、他すべての時期表示の「集約」とみなすことができます。

集中する時期表示とは関係なく単独で発見された劇的なTPもまた、主要な期日を明白に知らせてくれます。このようなケースでは、さらによく調べると、たいてい他の時期表示でも同時に重要な天体配置が示されているものです。

TPにおける重要な徴は、TP月が出生図のアングルを通過(もしくはスクエアを形成)する時や、出生図の重要な天体にコンジャンクション、スクエア、オポジションになる時です。他のTPの天体はTP月のサポート(もしくは背景)の役割を果たし、またそれらの位置は重要な場合があります。そのため、TP位置を外円に示した二重円チャートが使われます。非常にタイトなオーブ(2度以内)を採用し、ソーラーアークと同じくハードアスペクトにのみ注目します。[ソフトウェアで選択できる場合は、平均(Mean)天体配置とソーラーアークMCを使用してください]

「ものごとが成就する」日付までどうTP図を動かすかを記します。TP図を1ヶ月毎に何ヶ月か連続して作成してみると、TP月がリアルタイムで1週あたりおよそ3.5度進むことが分かります[毎月12.5度の月の動きを4で分割します]。太陽とMCは共に1ヶ月あたり1度進みます。もし、あなたが取り組むTP図にアングル通過8度手前の月があったら、改めて2週間後のTP日付を選択しましょう。このようにしてTP図における最良のトリガーに狙いを定めていきます。

(訳:石塚隆一 校正:石塚三幸)


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