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時期表示の連結(Measurements Leading One to the Other)

Tyl HP Analytical Techniques 2006 May 31


時期表示のガイドラインを、クライアントのふるまいの予測へと翻訳する際、「シナリオ」の着想は大変役立ちます。

カウンセリングでの会話の手引きとなるホロスコープデータの準備を万全にするため、主要なソーラーアークの働きを時間軸にしたがって整理します(特に、アークがアングル、もしくはアングルの支配星、太陽・月に絡むケースに留意します)。また、トランジットによる強い「引き金」も同様に整理します。これらの時期表示の詳細にはさまざまなレベルがあります。私たちは、実践を通して、個々のクライアントに効果的で分析に値するレベルを見つけ、人生の発展や会話の流れにフィットする定番の手順を展開します。

成長課程の特定の時節に形成される時期表示グループから、シナリオの展開の過程が分かることがよくあります。起こり得る現実へと翻訳されたある時期表示は、次の「時期表示のセット」での予測を誘発することでしょう。そうして「発展像」に自然に焦点を合わせることが可能になるのです。

1例を挙げます:10歳の時にできる MH=土星 は、家族における重大な「方向転換」を暗示します。高い確率で離婚、もしくは他の深刻な理由による家族の離散が考えられます。そして、3年後13歳の時には、金星=MH ができます。ここで成長のシナリオを想像することができます。「この離婚は、3年くらいの間に再婚や良い未来につながるものだろう」。それぞれのアークの時期や、アークとアークの間の期間(約3年間)には、鍵となるトランジットが確実に見つかるでしょう。トランジットのアングルへの接触は、けたたましく明確に「再スタート」を示し、再婚へのためらいは、海王星が払拭するでしょう。また、木星に道を譲る土星は、困難が報われることを示しているかもしれません。

ここに、とてもシンプルで常識的、かつ生産的に詳細区分できる一連の天体配置があります。落ち着いて注意深く読んでください。

出生の9ハウスルーラーは、重要で激烈な成長過程の緊張を受けています。1995年 18歳の時、ソーラーアークASC=冥王星ができ、同年5月にはトランジットの土星が7ハウスカスプにコンジャンクションします。その2年後の1997年2月、トランジット天王星と木星が同時に太陽にコンジャンクションします。さらに2年後の1999年4月には、トランジット土星が太陽とスクエアになり、続く2000年6月〜7月には、追い討ちをかけるようにトランジット海王星が太陽にスクエアになります。そして最終的に、翌2001年には、ソーラーアーク冥王星=天王星が形成される中で、トランジット冥王星が月にコンジャンクションし、その上トランジット土星がMCに到達します..!

この組分けを注意深く読み、再度時間をかけて成長過程の出来事を推測し、最初のひと言から最後までシナリオを組み立ててみてください。

ではこの例で、実人生の発展において、各時期表示が次の時期表示につながる様子の分析的なとらえ方を解説しましょう。

ある若い女性のホロスコープですが、9ハウスルーラーが重要で激烈な成長過程の緊張を受けています。これは、彼女の教育課程が中断されることを強く暗示しています。私たちの社会(一般社会)では通常これは17〜20歳の間に起こり、結婚(しばしば「救済願望」によります)で、個人の人生を(一時的にですが)急激に変化させるケースは非常によく見られます。このケースでは、1995年 18歳の時に ASC=冥王星 ができており、ほぼ同時期の1995年5月と1996年1月に、トランジット土星が7ハウスカスプにコンジャンクションします。おそらくこの時期に、対人(恋愛)関係により教育課程が中断した可能性が高いでしょう。 彼女は新しい展望を受け入れたのです。[「自分自身であるために」彼女は実家から離れ、自由になりました。]

さらにカウンセリングの準備を進め、上記に挙げた次の時期表示を見ていきましょう。:1997年2月、トランジット天王星と木星が同時に出生の太陽にコンジャンクションします。この表示についてよく考えてみてください。これは輝かしい独立と仕事における救済の時期でしょう。おそらく期待よりは低いレベル(年齢と、資格証明書の類がないことにより)かもしれませんが、少なくとも激動の時期(教育課程の中断や性急な対人関係など)直後の安定化は図れるでしょう。これらの時期表示は、成長過程によくあるシナリオと連係しています。

2年後の1999年4月、トランジット土星が太陽とスクエアになり、その後2000年7月にはトランジット海王星も太陽にコンジャンクションします。−さらなる混乱した変化が推測されます。そしてそれは、教育課程の中断で始まった期間を一掃するような変化だと思われます。この女性は、自分の置かれた状況に気がつくでしょう。−その対人関係は終息します。彼女はひとりになります。

その後2001年に、トランジット冥王星が月にコンジャンクションします。−この時期表示のみの解釈として、シナリオの中の長引いたこの期間に高確率で起こりそうなことは何だと考えますか? −それは、価値観の変化です[冥王星−月のコンタクトでは必ず見られます]。そして、この価値観の変化(成熟の期間)は、2002年7月の 冥王星=天王星 の強力なアーク[強大な現状打破力]や、トランジット土星のMCへのコンジャンクションの意味についての理解につながります。

それらの配置は新しい人生の進路(方向)や新しい決定を示し、専門職を目指す新たな力強い成長、また資格証明書的なものを取得するための復学などを促すでしょう。

時期表示の展開を、クライアントの人生に「おそらく起こると思われる何か」と連結させて考えることは、占星家にとって非常に有益です。時期表示がいかに文字通り、また比喩的に当人の「実人生」に対応するかが分かります。筋道の通った会話にもつながります。 占星家は意図的にクライアントの人生の発展を指向する行動に参加しています。−理路整然として明確な現実的見込みによって、占星家は「あのぅ..、1999年にはどんなことがありましたか?」といった弱腰の質問を避けることができます。

「再出発」の表示はよく見られます(ご存知のように、それを示す配置はたくさんあります)。そのクライアントが適齢期で、金星もしくは7ハウスに対する強いアスペクトがあると、結婚の確率が高いことが分かります。しかしその後12ヶ月以内に、太陽/月(ミッドポイント)、もしくは7ハウスの支配星に対するアークやトランジットがあれば、それは関係の崩壊の可能性を強く示すものと言えます。また、(結婚の時期表示の)3年後に、分離を示す強力な時期表示が見られたとします。この3種類の時期表示は関連します。クライアントは結婚後すぐに不和を実感する可能性があり、2〜3年間(妥協しつつ)共棲し、最終的に別れることになるでしょう。

もう1例を挙げます:ある男性が25歳の時、ソーラーアーク火星=天王星(MC支配星)があったとします。これは、立場の変化を非常に明確に暗示しています。彼の年齢を考えると、おそらくそれは結婚(職業面の可能性もあります。これらはしばしば同時進行します)でしょう。これと同時期にソーラーアーク土星=冥王星(7ハウスの支配星)があると、それは結婚後まもなく発生する、結婚生活の抜本的な困難を示すものです[決して結婚するべきでなかったと、きっと誰かが言うでしょう]。

3年後、トランジットの冥王星は7ハウスカスプにコンジャンクションします。3つの考察がみごとに結合していることから、それは結婚が正式に消滅するシグナルと言えます。

これは実際の出来事です。あるカップルは結婚後ほどなく、深刻な問題を抱えるようになりました。その後妻が癌になり、問題はさらに悪化しました。結婚生活は維持できなくなり、トランジットの冥王星に追い討ちをかけられ離婚に至りました。

別の女性のケースでは、2002年7月にトランジット土星がMCにコンジャンクションしました。同時期の「ちゃぶ台返し」のようなソーラーアーク冥王星=天王星が、状況の背景を明確に示しています。この2年後にはトランジット冥王星が4ハウスカスプにコンジャンクションし、さらに1年後に土星回帰(出生の土星とトランジット土星のコンジャンクション)が起こり、状況はさらに切迫します。−この3つの時期表示を関連させずに解釈するのはほとんど不可能です。

職業活動に関する非常に明確な焦点が2002年7月に見られます。数々の混乱から抜け出し駆け回る、といったイメージです。おそらくよりハイレベルの新しい進路へと転向し、専門性は飛躍的に高まるでしょう。もしくは、それ以上の成長や変化の展望が実現するかもしれません。そして土星回帰で新しい決断をするでしょう。仕事について熟慮することが実際に進路を調整し、基盤を作ります。

上記の個々の人物寸描の分析を理解したら、また戻って時期表示のグループや詳細データを二度、三度と読み返してください。概念を学習した今、時期表示に付随する連結した意味を理解することができるでしょう。これは、時期表示のグループ分けをあなたが心で捉え、個々のクライアントの人生の成長の断片と関連づけながら身に付けるための手法です。分析において、それぞれの時期表示は、次の表示へと(解釈を)導きます。こうした準備により、カウンセリングでの確かな論理的関連性が得られます。1つの時期表示の付帯事情の価値が明らかになったら、「その後には...」「これは〜に通じる」などと自然に心がつぶやくでしょう。まもなくそれはあなたの「直観」となります。

(訳:石塚隆一 校正:石塚三幸)


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