2016/10/05 第37号 来日セミナー、無事終了!

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


2016/10/05 第37号 来日セミナー、無事終了! 石塚隆一


みなさま、こんにちは!
ノエル・ティルJAPANの石塚隆一です。

去る9月17-19日にノエルティル先生の来日セミナーが行なわれました!
今年のセミナーはティル先生もどう展開するかわからないやりとりに思いきって挑戦されていた様子が随所に見られました。講演には慣れているとはいえ、とても神経を使いお疲れになったのではないでしょうか。心理的なやり取りの力が働く様子をリアルに実感することができ、とても勉強になりましたね!

さて、今回来日セミナーにご参加できなかった方々に朗報です。今回は、来日セミナーの模様を録画してありますので、当日ご参加の人々と同じ料金でインターネットでの録画参加を企画しております。決まり次第カイロンさんのホームページでお申込みを受け付けます:

http://www.chiron-school.com/rainichi.html

そして9月20日夜にはノエルティル来日セミナー復習会を行ないました!この模様も録画してありますので、インターネットで観ることができます。当日ご参加できなかった方々も今から録画視聴することができます!(当日参加と同じ、来日セミナー参加者の方は1000円、一般3000円)

お問合せお申し込みは石塚までメールをください:

ryuz@rr.iij4u.or.jp

さて、今回は、復習会の忘れ物。ノエルティル心理占星術を日本の有名人のチャートを使って考えてみよう!というテーマで石塚が語ります。


▼日本の有名人のチャートを使って考えてみよう!  石塚隆一


9月20日に行なわれた復習会では、nico先生と私、石塚が来日セミナー時、理解しにくかったテーマなどを中心にあらためて説明を加えていきました。とくにnico先生の半球の強調に関する説明は素晴らしく、さまざまな実際の状況をイメージするのにとても参考になったのではないかと思います。さらに、nico先生は愛子内親王のチャートを使い、チャート上での注目点の見つけ方、ハウスの支配星ネットワーク、各ハウスのテーマ(とくにサクシーデントハウスの重要性)などについて説明いただきました。また、私はソーラーアークによるイメージづくりのコツ、人生の発展に伴う「子ギツネ効果」を利用して、個々の人生の物語の要点を掴む工夫などについてお話しました。

前述の通り、この復習会は録画してありますので、もしご興味の方がいらっしゃいましたら、ryuz@rr.iij4u.or.jp(石塚)までご連絡ください。

しかし、実は復習会は時間が押してしまい、予定していた日本の有名人の具体的なチャート解釈についてはあまり触れられませんでした。ここでいくつかご紹介いたします(ぜひチャートデータからご自身でチャートをつくってみてください)。

観察ポイントとして、ハードアスペクト/ノーアスペクト、半球の強調、そして、防衛メカニズムに注目します。そして、これらを組み合わせながら人生の物語を次のように組み立てていきます:幼少期に、どんな緊張(ハードアスペクト/ノーアスペクト)に対処するために、どんな防衛メカニズムに支えられながら、どんな姿勢や行動パターン(半球の強調)が表れてくるかを考えてみましょう。

福原愛さん(1988.11.1.13:28.仙台)

福原愛さんのホロスコープでは、西及び南半球が強調されています。自分を後回しにして目の前の環境や相手に注目したり、集団の中での内面の充実より具体的な業績や結果をあげることに意識が向きやすい特徴が考えられます。小さい頃、どのような環境の中でその行動パターンを身につけていったのでしょうか。アセンダント支配星の天王星は11ハウスカスプ付近で11ハウス支配星
の土星とともにあります。それは2ハウス支配星の火星や3ハウス支配星の金星とTスクエアになっています。相手の動きに合わせ(金星)すばしこく(天王星)動く(火星)訓練(土星)に関する緊張が愛されることに関する不安(11ハウス)や自己価値(2ハウス)のテーマとともに働いていることに気がつきます。さらにその話に兄弟(3ハウス)も関わっているかもしれません。これらのテーマは特に3歳(火星や土星が金星の度数へ進む)-4歳(天王星が金星の度数へ進む)の頃に象徴的に体験されそうです。福原さんは、3歳の頃大好きな母親が兄の卓球の練習を見るようになり卓球を始めれば自分も注目してもらえると思ったようです。重要なのは、このような緊張から自分より相手、心の充実より業績や結果という方向に意識を向ける行動パターンが出てきているだろうということです。天王星が金星に触れる4歳にはテレビにも出演しています(天王星は「電波」にも関連)。このときSR太陽は冥王星の度数へ進んでいます。自己表現(太陽)に関して多くの人々の影響を受ける(冥王星)ことに関する緊張もかかっており、これも同じ意識の向き方の形成に寄与しているでしょう。

夏目漱石さん(1867.2.9.16:30.東京)

夏目漱石さんの場合もとくに西半球が強調されています。同じように自分を後回しにして目の前の環境や相手に注目したり、集団の中での内面の充実より具体的な業績や結果をあげることに意識が向きやすい特徴が考えられます。小さい頃、どのような環境の中でその行動パターンを身につけていったのか考えてみましょう。ホロスコープ上にある緊張のアスペクトに注目します。自分独特
な(太陽)考え方(水星)で周囲の状況を把握(木星)し洞察を深める(冥王星)緊張があります。また、変化の多い(天王星)状況の中で困惑(海王星)し安心できにくい(月火星)緊張も考えられます。生まれて間もなく養子に出された夏目さんは養父母の家庭不和の中で困惑を体験しはらんに満ちた幼少期を過ごします。このような緊張に対抗するために自分自身の個人的な状態の認識や内面の満足の追求を後回しにする行動パターンを形成したのでしょう。この客観的にものごとを観察し描写する力はのちに小説家として活躍する際に活かされることになります。(ぜひ伝記やWikipediaなどで実際の状況を調べ、ソーラーアークや重要なトランジットの変化の時期と照らし合わせてみてください)

加山雄三さん(1937.4.11.11:05.横浜)

一方、加山雄三さんの場合は同じ南半球の強調ですが多少東半球も強調されています。両親が二人とも有名な俳優・女優で幼い頃から両親が世の中で活躍している様子を感じながら過ごしたのでしょう。それ自体、自分も将来活躍しなければならないという緊張につながっていたのかもしれません。両親(月と太陽)の大きな規模(冥王星)の成功(木星)という緊張の配置がアングルに関わって存在しています。つまり、小さい頃からそのような緊張に刺激されながら南半球へ意識の向いた、つまり業績や世の中での活躍を強く意識した行動パターンを形成していったのではないでしょうか。とくにソーラーアークの太陽や月が木星や冥王星に触れる5歳-8歳あたりには強力に意識化されたに違いありません。木星は楽観的に気軽に表現することを助けるかもしれませんが、冥王星は相手(親)の気持ちを読みながらあるテーマについて強く表現したり、他のテーマを抑えなければならないと感じたりする緊張が考えられます。そのような環境の中で業績をあげる、個性を注目されるようになることを意識する特徴が形成されていったのでしょう。また、火星、金星、海王星は他の天体とのオーブが広く、ノーアスペクト(ペレグリン)と考えることができます。これらの天体の組み合わせは芸術(金星海王星)パフォーマンス(火星)と強く関わりますが、誰かに習うというよりは自分で模索しながら芸術表現(音楽)を身につけていく様子も見られます。このように偏って形成された行動パターンはときどきバランスをとりなおそうと修正の力がかかります。例えば、加山さんの場合、1970年頃には、ソーラーアークの海王星が月と太陽のオポジションとなり、プライベートな充実や家族とのつながりに意識を向ける刺激があります。このころ家族で経営していたホテルの経営難や駆け落ちのようなかたちで結婚するなど、普段あまり意識を向けていなかったテーマに意識を向けてバランスをとりなおす様子が伺われます。

「子ギツネ」の物語が働いている様子が少し感じられたでしょうか。みなさんもぜひいろいろなチャートについてこのような人生の物語の変遷をじっくり追いかけてみてください。


▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


▽本日の【ノエル・ティルJAPANニュースレター】はいかがでしたか。

・速報が入ってきました!
  2017年10月 ≪新里ひろき来日セミナー2017≫ 東京にて、開催決定!
  来年10月20日(金) – 22日(日) 心理占星術研究会主催
  セミナーテーマは ≪自己表現を助ける占星術≫ とのことです。
  詳細やお申込みはこちらのサイトに告知される予定です!

  http://astro-psycho.jugem.jp/

・心理占星術WEBサイト
nicoPla.net:http://nicopla.net/

新しい記事続々更新中!お時間があるときに覗いみてください。

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