2014/08/09 ミッドポイントの読み方について 第20号

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2014/8/9 ミッドポイントの読み方について nico 第20号


こんにちは、ノエル・ティルJAPANのnicoです。8月も一週間が過ぎてしましたが、皆さん、どのような夏をお過ごしでしょうか? 私はティル来日セミナーが始まった2011年から、夏はティルセミナーの準備に追われるようになりました。今年で4回目を迎えるのですね。早いものです。

今日は前回お約束した通り、ミッドポイントの読み方を皆さんと一緒に学んでみたいと思います。

ミッドポイントは習ったことがない、なんだか難しそう、そんな声をよく聞きます。確かにミッドポイント表を前にすると数字の羅列に圧倒されるかもしれませんが、ミッドポイントは学べば学ぶほどシンプルで面白い。慣れると、これほど使いやすいテクニックはないのです。なので、ぜひこの機会にミッドポイントになじんでいただけると幸いです。

ミッドポイントを学ぶ前に、「心理占星術2 クリエイティブな理論と実践」の第3章「自己開示と客観化」で詳しく紹介されている、牡羊ポイント=APというものを考えてみたいと思います。著書によると牡羊ポイントについて、「活動サインのO度のこと。牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座の4点がある。ティルは牡羊ポイントからオーブ1.5度以内にある天体は、それが表すテーマを社会的に強く表現されるようになりやすいと観察している」とあります。私自身の感覚では、オーブ2度くらいでも働くかなと考えていますが、牡羊ポイントとは、つまり魚座の28度から牡羊座2度、双子座の28度から蟹座の2度、乙女座の28度から天秤座の2度、射手座の28度から山羊座の2度にある天体のことを牡羊座ポイントといいます。

これがなぜ「社会的に強く表現されやすい」のかというと、活動サインの始まりは春分、夏至、秋分、冬至といった季節の変わり目であり、社会の中でそうとわかる、動きの見える、認知されやすいポイントだからです。例えば、大阪市長の橋下さんは、天秤座の0度に天王星を、乙女座の28度に木星を持っています。多くの人の認知として、「法律家で=木星、政治的改革に尽力した人物」というイメージがあると思います。また、自身も「府庁解体を行うため、ちゃぶ台をひっくり返す」と発言もしています。この辺りも、AP=天王星、AP=木星のイメージと重なります。このように、社会にその天体のイメージを強く印象付けることが可能なエネルギーを持っている、それが牡羊ポイントとなります。ただし、誰もが常に橋下さんのように自己開示ができるわけではありません。よって、APを見つけた際は、潜在的可能性として、クライアントを勇気づけることが必要となります。

著書にも頻繁に出てくる牡羊ポイントを学んだところで、ミッドポイントに注目していきましょう。

こちらは、「奇跡の人」ヘレンケラーのミッドポイントソート90度ダイヤルです。

https://s3-us-west-2.amazonaws.com/noeltyl/image002.jpg

著書「クリエイティブな理論と実践」には、「活動の30度、不動の30度、柔軟の30度からなる90度の範囲で再分類し、度数の若い順に並べた表」とあります。これを補足しますと、000°~030°は活動サイン(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)、030°~060°は不動サイン(牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座)、060°~090°が柔軟サイン(双子座・乙女座・射手座・山羊座)というように、ホロスコープを4分割)し(4つ折りにした状態をイメージしてください、90度に収めて表に並べたもの、それがミッドポイントソート90度ダイヤルとなります。

まず、002°に金星があるのが確認できるでしょうか。ヘレンケラーは、蟹座の2度に金星を持っています。

その他、ヘレンケラーのホロスコープの活動サインは、蟹座6度に太陽(006°)、牡羊座16度に木星(016°)、牡羊座27度に土星(026°)です。その後、不動サインへと続き、獅子座0度に水星(030°)、牡牛座13度に海王星(043°)、獅子座15度に火星(045°)、蠍座25度にASC(055°)、牡牛座27度に冥王星(057°)となります。そして、乙女座5度にMCと天王星(065°)、魚座16度に月(078°)と柔軟サインで締めくくられています。これが確認できたら、あとは天体の前後オーブ1.5度の範囲にあるミッドポイントを見つけていけばいいのです。

では、ミッドポイントとは何かというと、著書には「2つの天体の中点。ここに第3の天体が強いアスペクトを形成すると、3体を複合した影響が顕著に表れやすい」とあります。こちらも遅くすると、ホロスコープ上にある、ある天体Aと、もうひとつのある天体Bの中間点、またその中間地点に対してオポジションとスクエアになる点、この感受点がミッドポイント90度ダイヤルで計算されたミッドポイントとなります。ミッドポイントがなぜ働くかというと、AとBの間にピンと張られた糸をイメージしてください。糸の真ん中を指ではじくと、同じ振動の共鳴がA点、B点に送られるはずです。これがミッドポイントの原理です。そして、指ではじいた点をCとすると、C=A/B。これがミッドポイント式になります。これをセンテンスで、CはAとBの影響を受ける、またはAとBはCにより導かれると表すことができます。

では、ヘレンケラーのミッドポイントを見てみましょう。金星のすぐ下に、月/木星のタイトなミッドポイントを見つけることはできたでしょうか。ヘレンケラーの名言にこのような言葉があります。「私は孤独な魂に出会うと、自由と知性のあふれる世界に導いてあげるのです。それが愛なのです」。ヘレンケラーは障害を持った人々の教育に身を尽くし、愛と勇気を唱え続けました。金星=月/木星は、ヘレンケラーの人生を象徴的に理解できるミッドポイントです。また、太陽/月のミッドポイントは重要です。これは、目的(太陽)と欲求(月)、つまり自己実現に対する強い働きかけのポイントと考えてよいでしょう。ヘレンケラーの場合、042°つまり、不動サインの12度に太陽と月のミッドポイントが形成されています。その下、043°に海王星があるのがわかりますでしょうか。つまり、海王星=太陽/月ということになります。彼女の自己実現への道は、海王星によって導かれるということです。彼女が全盲であるということは、偶然ではないかもしれません。彼女は見えないものを感じる力を通して、彼女らしい人生を築き上げていったのです。彼女はこう言っています。「目に見えるものは移ろいやすいけれど、 目に見えないものは永遠に変わりません」。まさに、奇跡の人にふさわしいミッドポイントです。このように360度のホロスコープを見ることなく、ヘレンケラーの人生を感じ取ることができる、それがミッドポイントの面白さです。ミッドポイント表を通して、サインではなく天体の力学を感じてみてください。ホロスコープからでは得られない、シンプルな発見が多くあるのがわかるでしょう。

ミッドポイントは私の大好きな技法なので、ずっとレクチャーをしていたいのですが、かなり長くなりましたので今日はここまで。

ミッドポイント表はスターゲイザーのハーフサム(機能→Half Sum→全軸→ハーモ数4)でも見ることができます。

では、来日まであと1が月あまり。それまで、ぜひミッドポイントにも慣れてみてください。

皆さんにお会いする日を楽しみにしています! では、またのレクチャーをお楽しみに!


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▽本日の【ノエル・ティルJAPANニュースレター】はいかがでしたか。皆さんにとって、素敵な1週間になりますように。次回もご期待ください。

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