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2014/01/03 2014年ノエル・ティル来日へ向けて 創刊号

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


2014/01/03 2014年ノエル・ティル来日へ向けて 創刊号


明けましておめでとうございます。ノエル・ティル来日セミナー運営スタッフのユピテルジョージです。

今年も皆さんにとって素敵な一年になりますこと心からお祈りしています。

本日、これまでにノエル・ティル先生の講座にお越しくださった方に向けて、新しいニュースレターを創刊しました。

それがこのノエル・ティルJAPANニュースレター(隔週金曜日配信)です。

このニュースレターでは、ノエル・ティル式占星術についてのコラムや、新しい来日セミナーの情報などを、皆さまにお伝えします。他では聞けない、ノエル・ティルマスターコースの石塚隆一先生やNico先生、Hiro先生、そして、私ユピテルジョージからの、様々なメッセージも随時お届けします。

これまで年に一度のセミナーでしか得られなかった密度の濃い学びを、このニュースレターを通じて、日々の生活に取り入れ、楽しんでいただければ幸いです。

※また、第1号となる本号はこれまでに来日セミナーや職業占星術セミナーに参加された方にお送りしています。メール配信の停止、もしくはメールアドレスの変更は、下記のURLから随時可能です。もし配信をご希望でない方は、誠にお手数ではありますが、下記のURLからご登録解除くださいませ。

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それでは、今日は、とても素敵なお知らせが2つございます。

一つ目は、2014年の来日セミナーについて。なんと、今年もノエル・ティル先生が日本にカムバックされます!

そして、2つ目は、新しいノエル・ティル先生の翻訳本「The Creative Astrologer」についての情報です。

それでは、石塚隆一先生からのメッセージを、皆さんにいち早くお届けします。

ユピテルジョージ


★【ご挨拶】 2014年ノエル・ティル来日へ向けて 石塚隆一


皆さんこんにちは、石塚隆一です。

西洋占星術界の重鎮、ノエルティル先生が今年も9月に来日します。2011年の初来日から毎年いらっしゃって今年で4回目になります。

占星術の世界ではここ数年「カーディナルクライマックス」が重大なテーマになっています。これはいろいろなシステムが古いやり方を脱皮して、新たな、より深く洗練された方法論を身につけていく流れです。時代が変わるときにはさまざまな問題意識が生まれ、新しい工夫が始まります。政治や社会構造のいろいろな部分が少しづつ変容を進めていますが、日本における占星術の方法論にも同様な変化のプロセスが進んでいます。ノエルティル占星術の上陸もそのような変化を進める原動力の一つになっているのではないでしょうか。

そんなノエルティル先生の来日セミナー、2メートルあまりの長身とオペラで鍛えた声により行われるレクチャーはとてもドラマティックで説得力があります。西洋占星術が心理的な視点を取り入れていく過程に大きく貢献したノエルティル先生の言葉は、人間の心や実際のコンサルテーションに関する洞察に富んでおり、実際のセッションにすぐにでも応用できる知恵が溢れています。

「天体は何もしない、人が物事を行なうのだ」という占星術の実践の姿勢は、占星術のみでなく、人間に対する深い興味と理解に支えられています。セミナーでは、そのようなしっかりした知識と哲学に支えられたノエルティル心理占星術を、創始者の問題意識やこだわりとともにじっくりと説明していきます。過去の来日セミナーでは、ホロスコープの理解を心理的に深めていくための鍵となる基本的な視点の説明や時期的な展開の理解に欠かせないソーラーアーク、レクティフィケーション、健康に関して、職業に関してなど、いろいろなテーマをカバーしてきました。

今回は改めて基本となる心理占星術のアプローチの理解を深め、クライアントとの関わりの中でどのようにそれを活かしていくか、そして、時期的な展開に関する洞察をクライアントとのやり取りの中でどう形成していくかなどのテーマを探求していきます。

また、今回から占いコンテンツを扱う会社テレシスネットワーク社に主催していただき、新たなかたちで展開していきます。日程はこれまでと同様9月半ばの連休を利用して行いますが、場所はお台場が候補地に上がっています。具体的に決定次第ご予約受付を開始したいと思いますのでぜひご期待ください。多くのみなさんにノエルティル占星術の理解を深めていただくためさまざまな工夫をしております。

今回は、また、来日セミナーに向けてノエルティル先生の著書「The Creative Astrologer」の日本語翻訳版の出版を予定しています。これまでにノエルティル先生の著書の日本語訳としては、2011年に「コンサルテーションの世界」を出版しました。この本にはノエルティル心理占星術の概要や重要な手順の説明とともに、実際のコンサルテーションの会話全記録を含む5つのケース例が含まれていたので、彼の心理占星術がどのようなものなのかという実感を掴むには最適な本でした。今回翻訳を行っている「The Creative Astrologer」は、概要だけでは掴みにくかった心理占星術のさまざまなポイントを丁寧に説明し、理解を深めてくれます。

ホロスコープ上の天体を人間が持つさまざまな欲求に当てはめて、それがどのように扱われていくかに注目し、心理学的な知識と結びつけながらどのような行動パターンが形成されていくかを考えていきます。そして、占星術のセッションをシングルセッションセラピーの一つの形として定義付け、どのように効果をあげていくことができるかについて、さまざまな心理学のテクニックを解説・応用しながら考察を深めていきます。

さまざまな心理学やカウンセリングの手法を取り入れていますが、とくにNLP(神経言語プログラミング)でも参考にしているミルトン・エリクソンには造詣が深く、一度ご本人に直接そのことをお伺いした際には、ミルトン・エリクソンについては全ての本を読み尽くしたとおっしゃっていました。そして「The Creative Astrologer」の中でも主要なカウンセリングのテクニックとして紹介しています。

私は、この本の翻訳は、一部は以前に訳し勉強会などの資料として使わせていただいていましたが、今回改めて一冊を通して訳しながら、占星術の実践的な理解を深めるにはとても素晴らしい本だと痛感しております。

現在、粗訳の8割程度できたところですが、「コンサルテーションの世界」でも協力していただいた村上さなえさんにもお手伝いいただきながらこれから丁寧に読みやすい文へとブラッシュアップしていきます。今回も自費出版で進めていきますが、素晴らしい本がみなさまの手に届くようがんばって作業を進めてまいります。作業の進行についてはこのメールマガジンでもご報告してまいります。

2014年来日セミナーは、この「The Creative Astrologer (邦題未定)」の内容に合わせたテーマを扱っていきます。私共チーム「ノエル・ティルJAPAN」では、来日セミナーの際に多くのことを吸収できるような活動やイベントをさまざまな形で行っていきたいと考えております。来日セミナーのみならずそれまでの準備の活動についてもぜひご期待くださいね。

石塚隆一


★編集後記


創刊号のノエル・ティルJAPANニューズレターでは、2014年の新しい来日セミナーの予告、そして、新しい翻訳書籍の情報をお届けいたしました。

実は、本日1月3日は、ティル先生が昨年、ニュースレターを発刊するならこの日にしなさいと、エレクション占星術を通じて選んでくださった日取り。そして、先日の12月31日はティル先生の誕生日でもありました。

大きな節目ともいえるこのタイミングでの、新しいニュースレターの誕生。ノエル・ティルJAPANが力をあわせ、皆さんにとって、学びを加速する、特別な情報をお届けしていきます。

次回以降、ノエル・ティルJAPANの石塚先生、Nico先生、Hiro先生、そして、私ユピテルジョージから、ティル式占星術に関するコラムもお届けします。

※ノエル・ティルJAPANの何名かは、1月中旬には、年に一度、アメリカで開催するティル先生のセミナーにも参加します。こちらのレポートも、皆さんにお届けしたいと思います。

次回以降さらに内容は、深くなっていくでしょう。どうぞ、お楽しみに。

ユピテルジョージ


▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


▽本日の【ノエル・ティルJAPANニュースレター】はいかがでしたか。皆さんにとって、素敵な2週間になりますように。次回もご期待ください。

▽このメールマガジンの本文を許可無く転載・引用することを禁じます。

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2014/01/24 アメリカ・ニューアークセミナーレポート 第2号

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


2014/01/24 アメリカ・ニューアークセミナーレポート 第2号


こんにちは、ノエル・ティルJAPANのユピテルジョージです。

この度、1月16日(木)~19日(日)までの4日間、私ユピテルジョージと石塚隆一先生、そして、廣川先生とともに、アメリカのニューアークで開かれたノエル・ティル先生のセミナーに参加してきました。

ティル先生が、通信講座で提供しているティルマスターディグリーコースの、年に一回のセミナー。例年は、全3日間の日程ですが、今年は、全4日間。朝の8時半から夜の8時までティル式占星術について深く学ぶ特別なセミナーです。

前回の予定よりも1週間配信が遅れてしまいましたが、今回は、先週ニューアークセミナー体験した様々な経験を、皆さんと分かち合います。

まず初めにお届けするのが、ノエル・ティル先生へのプレミアムインタビュー。ノエル・ティル先生、そして通訳の新里ひろき先生に、私ユピテルジョージが、今年の来日セミナーのテーマである「クリエイティブアストロロージャー」について、お聞きしています。

【プレミアムインタビュー vol.01】クリエイティブアストロロージャーとは?

▼インタビューの視聴はこちらから

ティル先生が創り出した「新しい占星術」のエッセンスについて、お届けします。ただの技術論ではなく、人間の心を理解するための芸術(アート)として、どのようにティル式占星術が展開されているかを学べる内容です。

どうぞお楽しみください。

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★【コラム】 ニューアークセミナーレポート 石塚隆一


皆さんこんにちは、石塚隆一です。

今回は、ノエルティル・マスターコース対象に行われているニューアークセミナーに参加しましたのでそのレポートをしたいと思います。ちょうど今、次々とさまざまなテーマの講義を聴く合間にこの記事を書いています。

ノエルティル先生のマスターコースに参加すると毎年1月にニューアークで行われるセミナーに参加することができます。必ず参加しなければならないセミナーではありませんが、毎回基礎的な内容から上級な内容までとても深く学んでいくので私はとても楽しみにしています。昨年までは3日間で行っていましたが、今年は4日になり、ノエルティル先生の他に5人のアシスタントティーチャー(来日セミナー時に復習会を行っていただいた新里先生のエリザベス先生も講義をします)の講義もありとても充実した内容です。

私は2010年に最初に参加して、その後毎年参加していますが、毎回内容がいろいろ工夫されとても勉強になっています。中でも印象に残っているのは、「ティル&テリー・タンゴ」。これは毎年慣例的に行われているもので、マスターコース卒業生であり、心理療法士であるテリーさんが幾つかのクライアントのチャートを持ってきて、それをティル先生が初見で1分~2分程度で分析し(いつも新里先生がストップウォッチで時間を測っています!)、要点を説明するというもの。テリーさんの「答え合わせ」でとっても盛り上がります。

また、今回のプログラムには含まれていませんが、過去のセミナーでは日本語訳本「ノエルティル・コンサルテーションの世界」の中で紹介されているケース例のように、クライアントとの会話の録音テープを途中でホロスコープの解説をはさみながら聴いていくという講義もありました。話の進め方やクライアントの声から状況を推測するなどとても実践的な学びの場でした。

そして、今回のセミナーは、最初の講義が「現在という概念の拡張」というとても深いテーマで始まりました。つまり、過去の経験の積み重ねが現在を作り、現在の期待が未来を形成していくということについて洞察を深めました。さらに、過去は生まれた時点から始まっているということから人間に関する理解を深めました。そのような深い講義から、対人関係、職業プロファイリング、遠い天体のトランジットやプログレスの月など基礎的なテーマ、さらにコンサルテーション時にどのようにクライアントから深い話を聴き出しホロスコープの分析に結びつけていくかなどとても充実した内容の講義が続きました。

また、講義ではありませんが、一昨年から慣例化しているマシューさんのマジックショー、今年も行われました!マスターコース受講生であるマシューさんは政府の情報関係の仕事の他マジックのプロでもあります。そんなマシューさんが毎年素晴らしいマジックと楽しいおしゃべりで受講生を楽しませてくれています。

そして、1年の間にコースを卒業した人がみんなに称えられ拍手を浴びる時間があります。今年は日本在住でコースに参加している中で一番に卒業された廣川さんが拍手を浴びました。廣川さんおめでとう!お互いの進歩や業績を称え合い喜び合う姿勢はとても爽やかに感じます。

休み時間や食事、夜のバーでのおしゃべりなど、受講生同士の交流もとても活発で、家族のような心のつながりがあります。男性も女性もいろいろな年齢の方が参加しています。占星術を使って人々の人生のために役立とうというテーマを共通して持つ仲間なので、いろいろな深い話をすることができます。私にとっては、毎年のニューアークセミナーはそのような意識を持つ仲間が熱心に勉強を進めていることを確認できる場としてもとても重要です。いつも励まされます。

こうして、ノエルティル先生の占星術をしっかり学んでいくと、いつも人間について、お互いに対して何ができるかをよく考え、実践していく姿勢ができていくことも魅力のひとつです。日本で勉強を進めるみなさんの間でもそのような感覚を共有していけると嬉しいです。

さて、前回ご報告した「The Creative Astrologer」の翻訳ですが、下訳はだいたい終わり「校正作業」に入っています。この校正作業というのは翻訳を読みやすくするために欠かせないプロセスです。できるだけみなさんがスムーズに読んでいただけるよう数か月かけて校正作業をじっくり進めていきます。次回はこの校正作業中に出てきた苦労話などをお伝えしようと思います。

石塚隆一


★編集後記


今回は、ニューアークセミナーを中心として、インタビュービデオや、コラムをお届けしました。楽しんでいただけましたでしょうか。

メールマガジンのバックナンバーや今年のセミナーの詳細などをご紹介する、ノエル・ティルJAPANの公式サイトも目下製作中。こちらも、リリース次第、こちらのニュースレターでお知らせします。

ビデオインタビューは、さらに次回以降も続きます。次回も、どうぞお楽しみに。

ユピテルジョージ


▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


▽本日の【ノエル・ティルJAPANニュースレター】はいかがでしたか。皆さんにとって、素敵な2週間になりますように。次回もご期待ください。

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2014/02/07 翻訳現場を覗いてみましょう! 第3号

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


2014/02/07 翻訳現場を覗いてみましょう! 第3号


こんにちは、ノエルティルJAPANのユピテルジョージです。

いよいよ2月になりましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

私たちノエルティルJAPANは、9月の来日講座に向けて、今月から、様々な準備をスタートしていきます。4回目となる今回からは、占いコンテンツを扱う会社テレシスネットワーク社のご協力のもと、新たな形で展開していきます。

日程はこれまでと同様9半ばの連休を利用して行いますが、場所はお台場が候補地に上がっています。具体的に決定次第、ご予約受付を開始したいと思いますのでぜひご期待ください。

そして、前回お届けしたニューヨークからのプレミアムインタビューはご覧いただけましたでしょうか。

ノエル・ティル先生、そして通訳の新里ひろき先生に、私ユピテルジョージが、今年の来日セミナーのテーマである「クリエイティブアストロロージャー」について、お聞きしています。

【プレミアムインタビュー vol.01】クリエイティブアストロロージャーとは?
▼インタビューの視聴はこちらから

そして、今回第2回目のインタビューがリリースしました。
今回は、従来の古い占星術と、ノエルティル式心理占星術の違いについて、質問しています。
ノエル・ティル式の心理占星術は、何が特別か、そして、人間に対するどのような洞察に基づいているかを、分かりやすく学ぶことができます。

【プレミアムインタビュー vol.02】従来の占星術と、新しいノエルティル式心理占星術の違いについて

▼インタビューの視聴はこちらから

今回も、とても密度の濃い内容になっていますので、どうぞお楽しみください。

そして今日は、今年発刊予定のノエル・ティル著「The Creative Astrologer」の翻訳本について、石塚隆一先生からとても面白いエピソードが届いています。占星術の洋書がどのように翻訳されていくか、皆さんも気になりますよね。その現場を覗いてみましょう。

ユピテルジョージ


★【コラム】翻訳作業報告・ノエルティル先生の独特な言い回し 石塚隆一


皆さんこんにちは、石塚隆一です。

今回のニュースレターは、ノエルティル先生の著書「The Creative Astrologer(クリエイティブな占星家、邦題未定)」の翻訳を進めながら感じたことをお伝えしていこうと思います。

現在、翻訳は下訳が完成し、出版へ向けて文を読みやすく整えていく作業を進めております。この校正作業、なかなか大変な過程です。英語は同じ文でもいろいろなかたちで日本語に訳すことができ、特にノエルティル先生は詩人のような言葉の使い方をすることがよくあるので工夫が必要です。同じフレーズでも、文脈や視点を変えるとさまざまな意味に捉えることができるのです。

日本語訳前作の「コンサルテーションの世界」でも苦心をしました。必ずしも「正解」かどうかわかりませんが、さまざまな文脈で出てきたときにも通じるような訳語を見つけるよう心がけております。

例えば、月の象徴を語る際にとても頻繁に出てくる「reigning need」という言葉。「reign」という単語は支配する、君臨する、統治するなどの意味があるので、だいぶ以前私が資料のために個人的に訳していた際には、君臨する欲求、支配的欲求などの言葉を使っていました。しかし、「コンサルテーションの世界」の翻訳時、改めてよい訳語を探してみました。その際、ノエルティル先生の説では、ホロスコープ上の天体はさまざまな次元の「欲求」を表し、月はそれら全体を統括し充足を深めていく中心になる天体だと考えていることを重視し、「統括的欲求」と呼ぶのがわかりやすいのではないかという結論になりました。

確かに、君臨する欲求、支配的欲求などと訳しても間違いではないでしょう。また、統括的欲求と言ったところですぐに言わんとしているイメージが伝わるわけではありませんが、いろいろな側面を検討しながらなるべくわかりやすい言葉を選んでいます。

また、ノエルティル先生は象徴を形容する際も独特な言い回しを多用します。例えば、ノーアスペクト(ノーアスペクトの天体自体、ティル先生は「ペレグリン」という古典の用語を独特に当てはめて使っています)の天体のイメージを形容する際に、決まり文句として「run away with the horoscope」というフレーズを使います。「run away」というと逃げるという意味ですが、もしホロスコープから飛び出して一人だけで逃げていくなら通常「run away from the horoscope」となります。
しかし、ティル先生のフレーズは「with the horoscope」となっていて、ホロスコープを持ち逃げする、つまり、ホロスコープ全体を抱えて暴走する様子を語っているのでしょう。

今回の「The Creative Astrologer」を訳している際にもこのようなさまざまな独特な表現をわかりやすく訳す工夫が必要になっています。「The Creative Astrologer」では、「projection」という言葉が何度も出てきます。この言葉は、「project」という「投射する、印象を与える、予測する、提案する」などの意味の動詞から派生しているのですが、さまざまなニュアンスがあります。
心理学では、この「projection」という言葉は、自分の心の中にある要素を他人に重ねながら認識する「投影」という概念に対応する言葉です。しかし、「The Creative Astrologer」の中では、自分の中にある動機を未来へ向けて投射していくという文脈でよく使われます。この場合、計画を立てる、予測するなどの意味で使っているのでしょう。

このような点についてどうしたらよいかと考えながら参加した1月のニューアークセミナーでは、ちょうどその部分テーマを扱っていました。前回の記事でご紹介した「現在という概念の拡張」という講義の中で、「projection(予測)」と「prediction(予言)」の概念の違いを扱っていました。さらに、理想的な占星術では「prediction」を「projection」として行なっていく必要があるという考え方を講義していたのです。

説明の中で、「projection(予測)」はそれまでの経験を延長して未来を予測することとして説明していました。つまり、ある会社でこれまでに実績をこれだけ積み上げてきたのだからその流れでいくと2年後には課長に昇進し、5年後に部長に昇進し…といった予測です。
それに対し、「prediction(予言)」というのは主に経験の延長ではない変化について予測することがポイントです。つまり、経験の流れに対して一見異なる方向へ突然にやってくる変化を予見するということです。

占星術をうまく活かすと、そのような「prediction」を行うことができるというのです。しかし、ノエルティル先生はそのような変化も「以前の同じような象徴に対する反応を追跡し考慮に入れることによりprojectionのように経験の積み重ねとして予測を組んでいくことができる」という考え方を提示しました。

まさに、このようなテーマは「The Creative Astrologer」の中でも考察が進められています。これらの概念も参考に、最終的に読みやすく理解しやすい文章を作れるよう懸命に作業を進めております。来日セミナーに間に合わせるべく、今年の夏頃にはみなさまのお手元に届けられるよう頑張っておりますので、ぜひご期待ください。

石塚隆一


★編集後記


今回は、ティル先生のプレミアムインタビュー、そして、新しい書籍「The Creative Astrologer」の翻訳現場からのレポートを楽しんでいただけましたでしょうか。
プレミアムインタビューはもちろんのこと、今回の翻訳のコラム(projectionとprediction)からも、ノエルティル式占星術の持つ、世界観の広がりと奥深さを感じますね。

我々ノエルティルJAPANも、毎回ティル式占星術を学ぶ度に、新しい発見と気付きを手に入れています。

次回は、いよいよプレミアムインタビューの最終回。次回も非常に密度の濃い内容です。どうぞお楽しみに。

ユピテルジョージ


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2014/02/21 今年の来日セミナーは、お台場!意外な歴史で繋がる過去と未来。第4号

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


2014/02/21 今年の来日セミナーは、お台場!意外な歴史で繋がる過去と未来。第4号


こんにちは、ノエルティルJAPANのユピテルジョージです。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

いよいよ今日は、全3回シリーズとなるニューヨークからのプレミアムインタビューの最終回をお届けします。

今回は、ノエル・ティル先生の占星術の中心的なテーマの一つである「家族関係」について、詳しく質問していく特別な回。とても密度の濃い内容ですので、今回もどうぞお楽しみください。

【プレミアムインタビュー vol.03】ノエル・ティル式占星術における「家族関係について」

▼インタビューの視聴はこちらから

そして今日は、9月13日(土)14日(日)15日(月・祝日)に開催するノエル・ティル先生の来日セミナーについての新しい情報をお届けします!

これまで中野サンプラザにて開催してきた来日セミナーですが、今年から、心機一転。2020年の東京オリンピックの舞台の一つともなる「お台場」にて開催します。

今日は石塚先生から、会場からの特別レポートが届いています。お台場の歴史から読み解く、非常に面白い論考です。
幕末のペリー来航と、現代との深いリンク。そして、ノエル・ティル式占星術がもたらす、日本へのインパクトについて、とても深い洞察にあふれたレポートです。どうぞお楽しみください!

ユピテルジョージ


★【コラム】今年の舞台は、お台場!意外な歴史で繋がる過去・現在・未来。


皆さんこんにちは、石塚隆一です。

今回は9月の来日セミナーの際に会場となる臨海副都心の場所に行ってみました。会場に予定しているのは東京ファッションタウンビル内の研修室。近くには東京ビッグサイトや東京港、有明埠頭フェリーターミナルなどがあります。「お台場」と言った方がイメージしやすいかもしれませんね。1993年にレインボーブリッジができ、世界都市博覧会の開催予定などで開発が進み、1997年にフジテレビが移転したことなどで知名度も上がりました。

私は実はこの日、会場の場所の下見だけでなく、日本科学未来館のプラネタリウムを見に行くのも目的でした。そう、会場のそばにはさまざまな魅力的な場所もあります。音楽好きの人々ならライブハウス・ゼップ東京などでおなじみかもしれませんね。今回の来日セミナーはそんな「お台場」の東側、りんかい線の「国際展示場」駅の近くの定員100人ほどの研修スペースで行なおうと計画を進めています。

この「お台場」、実は江戸時代の1853年にペリーの黒船艦隊が来航して幕府に開国を迫った際、幕府は江戸の直接防衛のため洋式の海上砲台を建設、その台場を幕府に敬意を払って「御」をつけて呼んだことがその名前の由来ということです。お台場は、鎖国をしていた日本が外国に対して開いていくという歴史上の重要な変化の際に関わっていたのですね。ノエルティル先生の来日は、ある意味で日本の占星術界にとってペリーの来航のような動きかもしれません。もちろん西洋占星術は海外で発展したものですが、日本でも独特なかたちで理解が深まっていっています。しかし、海外と日本の文化の違いもあり、象徴の働きの理解として日本独特なかたちで培われていっている部分もあります。ときどき、ローカルで独特に深まっていった部分とグローバルな視野が触れ、理解の次元のギアチェンジが起こるのでしょう。ちょうど今、そんなギアチェンジが進んでいるとイメージしてみるとよいかもしれません。

ある程度しっかりした体系を持つ学問や分野は、基礎的な下地がしっかりできてくると一段階上の視点を理解する素地ができ、さらに深い洞察の次元へと進んでいきます。英語の学習を例にとれば、最初は英語の羅列がまったくチンプンカンプンに見えていても、日常的に使われるある程度の単語数を理解すればその範囲の文を読んだときに意味が分かるようになります。リスニングや会話の経験が積み重なりある程度の量になると「日常的」な範囲の会話は問題なくやり取りできるようになります。このような学習過程の階段のような進み方(ギアチェンジ)は、個人的な学習だけでなく、集団的な文化や社会が学習していく姿にも、それは見られるでしょう。とくに、文化や社会がこのようなかたちで学習を進めていく過程はトランジットの外惑星のアスペクトの象徴に関連づけて観察することができるでしょう(個人の場合は、出生図に対する外惑星のアスペクト)。

ノエルティル先生の来日は、いわゆる「カーディナルクライマックス」、つまり土星と天王星、冥王星のTスクエアが形成されていた2011年に始まりました。つまり、いろいろな側面で物事に対する集団的な理解が一段深まっていく過程がグンと進んでいく流れです。実際、ペリーが来航する数年前の期間にもこの冥王星、天王星、土星が次々とコンジャンクションし、理解力が一段と深まる素地を作っていたことが考えられます。

また、この「お台場」というのは、私の感覚では「ノエルティル心理占星術」の要点をとても象徴的によく表していると感じています。つまり、「ノエルティル心理占星術」の心理学的な癒しにつながる重要なポイントは、「幼少期に形成されたがすでに必要なくなっている防衛メカニズムを客観的に認識し、防衛というかたちで利用することから卒業し、しかし、これまでの人生でそれらを利用しながら培ってきたものを、より充実した未来のために有効に利用していきましょう」ということです。そして、この「お台場」は、ずっと昔ペリーの来航に対する「防衛」のために作られ、今ではとうの昔に防衛の目的は卒業し、新たに生まれ変わりながら東京や日本の未来を作るための重要な役割を担っています(2020年のオリンピックでも活躍しそうですね)。

このようなお台場という場所で9月に開催されるノエルティル来日セミナー、皆さんぜひご一緒に占星術の理解をグンと深めていきましょう。

石塚隆一


★プレミアムインタビュー・バックナンバー


これまでのプレミアムインタビューは、こちらからご覧いただけます。

【プレミアムインタビュー vol.01】クリエイティブアストロロージャーとは? 

▼インタビューの視聴はこちらから

【プレミアムインタビュー vol.02】従来の占星術と、新しいノエルティル式心理占星術の違いについて

▼インタビューの視聴はこちらから


★編集後記


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▽本日の【ノエル・ティルJAPANニュースレター】はいかがでしたか。皆さんにとって、素敵な2週間になりますように。次回もご期待ください。

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2014/03/07 人間主義的占星術における「運命」とは何か? 第5号

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


2014/03/07 人間主義的占星術における「運命」とは何か? 第5号


こんにちは、ノエルティルJAPANのユピテルジョージです。

今日は素敵なお知らせです。

毎年エレガントな通訳で、ノエルティル先生の講義を、私たちに分かりやすく届けてくれる、新里ひろき先生からのメッセージが届きました。

新里ひろき先生は、ノエル・ティル・マスターコースを最優秀の成績で卒業され、ノエル・ティル式占星術を誰よりも深く理解している第一人者。年に一度開催するニューアークセミナーでも、講師の一人として、世界中のティル先生の生徒さんの前で、毎回とても密度の濃い特別講座を届けられています。

▼新里ひろき先生の公式サイトはこちらから
http://www.hniizato.net/

新里先生の通訳は、来日セミナーの中でも、もっと重要なものの一つ。ノエル・ティル先生の占星術への深い見識をお持ちだからこそ、「同時通訳」を超えた「先読み通訳」ともいえる、以心伝心の通訳をされています。

そんな新里先生からの特別なコラムを今日は皆さんにお届けします。新里先生がどのように占星術と出会ったのか、そして、これまでの占星術と、ティル先生の人間主義占星術との違いについて、哲学的な示唆を与えています。どうぞお楽しみください。

ユピテルジョージ


★【コラム】ティル占星術の魅力について 新里ひろき先生


皆さんこんにちは、新里ひろきです。

2011年から毎年、ノエル・ティル先生の来日イベントの通訳という誠に光栄な役割を頂いています。学べば学ぶほど深くなるティル占星術の魅力、ぜひ沢山の方に触れて頂きたいと願っています。

今回はこの「ティル占星術の魅力」について、個人的な経験から感じたことをお伝えしたいと思います。

私が占星術にのめり込み始めたのはアメリカでの大学時代、瞑想や東洋哲学に関する勉強を始めたのとほぼ同時でした。「星が生きる道を示唆する」という考え方は東洋の運命思想とぴったり来るのと同時に、未だ方向性の定まっていない十代の自分にとっての答えを求める意味合いもあったと思います。

数年かけて実に100冊以上の関連書籍を読みあさったのですが、徐々に「心理占星術」、そして特に「人間主義占星術(Humanistic Astrology)」という分野に強く共感するようになりました。この分野の先駆者の一人であるデーン・ルジャーは、占星術が「個人が社会における自分の役割を発見する為の道具」であると教えていました。

これはティル占星術にも受け継がれている考え方で、ティル先生自身は「占星術とは信じるものではなく、知るべきものです」と良く言われます。選択肢のあふれる現代社会において、占星術は自己実現のための道具として生まれ変わったと言えるのではないでしょうか。

ティル占星術を始めとする「人間主義派」の占星術は、「運命主義派」の占星術とは一線を画している観がありますが、はたしてそうなのでしょうか。「人格は運命である」というヘラクレイトスの格言を考えてみると、個人の心理的構造を探る事こそが、正にその人の運命を探る行為なのではないかとも思えます。

しかし、運命といっても受動的な「既に決まった運命(Fate)の宣告」とは明らかに違います。ティル占星術が運命について示唆するとすれば、それは「果たすべき宿命(destiny)」という意味合いが強いと言えます。自己実現、つまり「成るべき自分」へと成長を遂げる事で真の運命を全うできる、という非常にポジティブな人生観に基づく占星術。そこがおそらく、ティル占星術の際立つ魅力のひとつなのではないでしょうか。

新里ひろき


★プレミアムインタビュー・バックナンバー


新里先生もご登場されている、これまでのプレミアムインタビューは、こちらからご覧いただけます。

【プレミアムインタビュー vol.01】クリエイティブアストロロージャーとは?

▼インタビューの視聴はこちらから

【プレミアムインタビュー vol.02】従来の占星術と、新しいノエルティル式心理占星術の違いについて

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【プレミアムインタビュー vol.03】ノエル・ティル式占星術における「家族関係について」

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★編集後記


今日の新里先生のメッセージは、現代の占星術家にとって、とても示唆深い、哲学的なお話。

「人間主義占星術」と「運命主義派占星術」との「対立項」という視点を超えて、私たち人間主義的な占星術家が何を成すべきかという、本当に大事な部分に触れています。

「人間主義占星術家たち」が我々の「運命」というものにどのように立ち向かうべきか。それは、「既に決まった運命(Fate)の宣告」から、「果たすべき宿命(destiny)」への意識のシフトこそ、ポジティブな人生観に基づく新しい時代の占星術であるという、力強いメッセージです。

これは、ティル先生のセッションや、講座の現場を間近でずっと見てきた新里先生だからこそ、感じられる大切なリアリティです。本当に勉強になりますね。

新里先生ともお会いできる来日セミナー。ますます今年の9月が楽しみですね。次回もどうぞお楽しみに。

ユピテルジョージ


▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


▽本日の【ノエル・ティルJAPANニュースレター】はいかがでしたか。皆さんにとって、素敵な2週間になりますように。次回もご期待ください。

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2014/03/22 新しい季節とともに、新しい学びを 第6号

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


2014/3/22 新しい季節とともに、新しい学びを 第6号


こんにちは、ノエルティルJAPANのユピテルジョージです。

昨日、いよいよ春分をむかえました。新しい季節に向かって、温かい日がやってきていますね。

本来昨日金曜日の配信の予定でしたが、今日は1日遅れて配信しています。申し訳ありません。お楽しみにしてくださっていた皆さま、大変お待たせしました。

さて、今日はとてもボリュームのある内容です。

なんと今回も新里先生からのメッセージをいただきました。ティル先生のコンサルテーションを、通訳者として、誰よりも間近で見てきた新里先生。ティル先生のコンサルテーションがなぜ深い変容をもたらすのか。今日はその「秘訣」をお届けくださいます。

そして、昨日春分の日は、私たち占星術家にとっての新しい記念日、International Astrology Day(国際占星術デー)。石塚先生から、この国際占星術デーにちなんだ、「新しい時代の占星術のあり方」について、素敵なコラムをお届けします。

それでは、どうぞお楽しみください!

ユピテルジョージ


★ノエル・ティルのコンサルテーション現場:通訳者の視点 新里ひろき


皆さんこんにちは、新里ひろきです。

来日時のノエル・ティル先生との個人セッションは、毎年予約満席という大人気。今回はティル先生のコンサルテーションへのアプローチの素晴らしさについて、現場の通訳者の視点から感じた事をお伝えしたいと思います。

初対面の方にとって、ノエル・ティル先生から受ける第一印象は彼の圧倒的な「大きさ」でしょうが、それと同時に彼の温かさと、何らかの賛辞の言葉を貰った事を覚えている方も多いはずです。「私は自分ほど沢山人を褒める人間に会った事がありません」と冗談紛れにいうほど、すぐ人の良い所を見つけて褒めるティル先生。彼のマスターコースの生徒達にも、人を褒める事と、きちんと相手からの賛辞を受け取る事の大切さを教えています。

クライアントの方がリラックスして着席されると、コンサルテーションの開始。時には仕事について、時には心理状態について、一言目から根底部分に触れる大切な事柄についてお話を始めます。このいきなり核心をつくアプローチはティル先生の直感と膨大な経験があればこそ可能な技術で、クライアントの方も即座に引き込まれて、深い対話が始まります。

コンサルテーション中のティル先生はピカピカの鏡のようで、相手の状況や人生の素晴らしい部分や困難な部分、勝利と敗北の経験などを、全くごまかす事なしに映し出します。時には厳しく聞こえる言葉も、深い共感のこもった声で発せられるので受け入れ易いと感じます。通訳者として気をつけなければならないのは、直訳すると厳しすぎる言葉も、先生の声のニュアンスを交ぜると本当は愛のこもったメッセージなのだという事を理解した上で訳す事です。

一度ティル先生に「コンサルテーションの最も重要な目的は何ですか」という質問をした事があるのですが、「潜在能力の発揮を妨げるものを発見することです」というお答えでした。セッション中を通じてティル先生が目指しているのは、クライアントの方の現状をふまえた上で、新たな行動を通じて更なる潜在力の発揮を可能にする事なのかもしれません。

賞賛と、深く共感をこめた目を通して自分を見られる経験。未来への的確な予測と、良い変化を起こす為の方向性の発見。それら全てが特別な経験となって、長く記憶に残るコンサルテーションとなるのではないかと感じます。

新里ひろき


★新里先生も登場するニューヨークプレミアムインタビューはこちらから


新里先生もご登場されている、3回シリーズのプレミアムインタビュー。ノエルティル先生のヒューマニスティックな心理占星術の方法論の概要について、とても分かりやすく理解できるビデオです。こちらもチェックしてくださいね。

【プレミアムインタビュー vol.01】クリエイティブアストロロージャーとは?

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【プレミアムインタビュー vol.02】従来の占星術と、新しいノエルティル式心理占星術の違いについて

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【プレミアムインタビュー vol.03】ノエル・ティル式占星術における「家族関係について」

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★国際占星術デーにちなんで 石塚隆一


皆さんこんにちは、石塚隆一です。

昨日、3月21日の春分の日は、国際占星術デーでした。

この「International Astrology Day(国際占星術デー)」というのは、春分の日が占星術での1年の始まりなのでお祝いしましょうということで、1993年にAFAN(Association for Astrological Network)がそれまでの「Astrology Awareness Weekend(占星術を意識化する週末)」の活動を改めて始めたそうです。いろいろなかたちで占星術に注目し認知や理解を深めていける機会にできるとよいですね。

この1993年という年は、天王星と海王星が会合した年です。占星術は特に天王星と関連づけられて考察されることが多いのですが、その天王星に海王星が触れたわけです。海王星は多くの人々が共有するイメージを象徴するので、国際占星術デーは占星術(天王星)をたくさんの人々のイメージの中に定着させようという動機のもとに始まったと考えてもよいかもしれませんね。1993年というと、ちょうど「マルチメディア」という言葉が広がり出したころで、コンピューターなどの新しいテクノロジー(天王星)と映像表現(海王星)が結びついていく流れでもありました(この流れは2000年代になり天王星と海王星がしばらくミューチュアルレセプションになっている間に加速していきます)。マルチメディアの一般化と並行して占星術についても人々のイメージの中に浸透していく過程があったのでしょうね。

さて、同様の発想をしながら現在のトランジットに目を移してみましょう。ちょうど今、天王星にはさまざまな天体が関わってきています。2012年から2015年の間に7回、天王星は冥王星と接触します。もう既に4回目の接触まで進んできているのでだいぶ意識化が進んできているかもしれませんが、例えば冥王星は専門的な研究や探求といったテーマに関わります。それが占星術を表す天王星に触れていると考えれば、占星術に関する専門的な研究や探求が行われる刺激というテーマを考えてもよいかもしれません。また、冥王星は深層心理にも関連します。つまり、占星術を深層心理と結びつけながら理解する努力を行うとよい時期かもしれません。さらに、冥王星は変容(深い変化)にも関連します。すると、占星術のやり方自体が深く変化していくという側面もあるかもしれません。

もっとも、冥王星自体は(その意味ではどんな天体でも)とてもたくさんの角度から考えることができるので、みなさんの視点からぜひ考えてみてくださいね。例えば、嫉みや嫉妬などの感情も冥王星に関連します。借金にも関連するかもしれませんね。権力、傲慢さ、いろいろな側面から客観化してみるとおもしろいかもしれません。私は、冥王星は草の根運動に関連すると感じていますが、私の中では占星術を草の根運動的に追求していこうという意識がとても強くなっています。

さて、昨年の中頃からこの天王星と冥王星のスクエアに対して木星も一緒に加わり始めました。木星は哲学や未来のビジョンを形成したり、情報や価値観を広範囲に普及したりという働きがあります。つまり、単に占星術の専門的な研究をしているばかりでなく、それらを広く普及しようという動機も強まっていると考えることができます。それは、哲学形成という視点で考えれば、さまざまな視点/学派の論をぶつけ合い、全体の洞察の力を深めていくという側面もあるかもしれません。こう考えると、積極的に占星術の団体のカンファレンスや交流会などに参加するのも効果的かもしれません。

占星術の理解を深めていくにはなんとよい条件がそろっていることでしょう。みなさん国際占星術デーにちなんで、ぜひさまざまなかたちで占星術の探求を活発に行っていきましょう。もちろん、今年の秋に行われるノエルティル先生の来日セミナーへ向けて、心理占星術の紐を解いていくにはもってこいのタイミングではないでしょうか。

石塚隆一


★編集後記


本日は、新しい季節の始まりと、国際占星術デーに相応しい、非常にボリューム感のある特別なニュースレターでした。

今年のセミナーでも、もちろんティル先生の1:1のコンサルテーションが開催されます。私の多くの友人や生徒さんも、昨年、一昨年とティル先生のコンサルテーションを受けたのですが、その後、皆、本当に人生が大きくシフトしています。
コンサルテーションとセミナーのお知らせは、募集開始次第こちらのメルマガにても詳細をお届けします。自分の人生の流れを深く知り、大きな変容をもたらしたいという人は、今年の開催も見逃さないでくださいね。

また、今年のセミナーでは、ティル式コンサルテーションの真骨頂ともいえる「クリエイティブアストロロージャー」という考え方について、深く学べます。ティル式メソッドが日本に浸透し、受容されてきたからこそ、年々内容もさらに密度が濃く、学びもさらに深くなっていきます。

9月のセミナーがますます楽しみです。それでは、次回の配信も楽しみにしていてくださいね。

ユピテルジョージ


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2014/04/04 ノエルティル式占星術における「対話」について 第7号

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


2014/4/4 ノエルティル式占星術における「対話」について ユピテルジョージ 第7号


こんにちは、ノエルティルJAPANのユピテルジョージです。

いよいよ4月がやってきましたね。桜もいよいよこれから満開シーズン。新しい季節の訪れとともに、ワクワクする毎日がやってきています。

本日は、ノエルティル式占星術の要(かなめ)ともいえる、コンサルテーションにおけるクライアントとの「対話」について、ユピテルジョージがお届けします。

どうぞお楽しみください。


★ノエルティル式占星術における「対話」について ユピテルジョージ


こんにちは、ユピテルジョージです。

今日は、ノエルティル式占星術の魅力の一つである「実践的なコンサルテーション」についてお話しましょう。

コンサルテーションにおいて、大事なもの。それは占星術家の「存在感」です。

つまり、クライアントに安心感を与える存在であること、そして、あるがままの自分への自信を取り戻すことをサポートすることが、実りあるコンサルテーションを提供する鍵になります。

ノエルティル式占星術では、占星術の理論だけでなく、こうしたコミュニケーションの視点が、とても大事。

ティル先生の占星術の書籍の中で、特徴的な要素の一つ。それは、占星術家とクライアントの全ての会話を「ダイアログ(対話)形式」で紹介していることです。

ノエル・ティル著「心理占星術コンサルテーションの世界」では、占星術の理論はもちろんですが、何から話を切り出すのか、どのようなテンポで語るか、どのように話を締めくくるかについても、詳しく解説しています。
http://www.amazon.co.jp/dp/4781606431

こうしたライブ感のある文体なので、クライアントの心理にどのように寄り添うかが一目瞭然。ラポール(信頼関係)を築きながら、コンサルテーションで深めるべきポイントを見出すタイミングを紹介。そして、効果的にセッションを進めていく方法を非常に分かりやすく解説されています。

私たち占星術家は、コンサルテーションの間は、ただ星を読んでいるわけではなく、クライアントと「対話」をしていることを忘れてはいけません。つまり、星を読むだけでなく、「人と対話する能力」が必要なのです。

私が、占星術家としてティル先生から学んだ大きな要素の一つ、それが、クライアントとの「対話の秘訣」でした。

私がティル先生の個人セッションを初めて受けたのは2年前のこと。

その時は、わずか40分足らずの短いセッション時間に、私のこれまでの人生の節目となる「全ての要素」が入っていました。つまり、生まれてから、小学校、中学校、高校、そして大学。その後、独立して開業するまでの全ての重要なイベントです。わずか40分~50分のコンサルテーションで、こうしたクライアントの半生を語っていくのです。

どのようにすれば、こんなに密度の濃いコンサルテーションができるのでしょうか。

それがまさに今回の9月の来日セミナーのテーマ「クリエイティブアストロロージャー」なのです。

私がティル先生から学んだこと。それは、ティル先生が、効果的な対話をするために、占星術の理論を根底から作り直していったということです。

彼の占星術の理論の中でも、人生の基本的な構えを示す「半球の強調」や、「月の統括的欲求理論」などは、私たちがどのようにコンサルテーションを進めていくべきか、大きな地図を与えてくれます。
また、ティル先生が体系化した美しいソーラーアーク理論によって、人生の重要な時期をピンポイントで導き出し、何に焦点を当てて話すべきかをクリアにし、短時間で密度の濃いコンサルテーションが可能になります。

ぜひ、9月のセミナーはこうした視点から、取り組んでみてください。その秘訣ともいえる要素のいくつかは、プレミアムインタビューでもご紹介しています。秋には、「クリエイティブアストロロージャー」についての新しい翻訳書籍も出版予定。本当にこれからの活動にも、目が離せません。


★ニューヨークプレミアムインタビュー


ニューヨークからお届けする3回シリーズのプレミアムインタビュー。今年の来日セミナーのテーマでもある「クリエイティブアストロロージャー」について、とても分かりやすく理解できるビデオです。こちらもどうぞお楽しみください。

【プレミアムインタビュー vol.01】クリエイティブアストロロージャーとは?

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【プレミアムインタビュー vol.02】従来の占星術と、新しいノエルティル式心理占星術の違いについて

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【プレミアムインタビュー vol.03】ノエル・ティル式占星術における「家族関係について」

▼インタビューの視聴はこちらから


★編集後記


本日のニューズレターも楽しんでいただけましたでしょうか。

これまで配信してきたバックナンバーもこちらのページからご覧いただけます。
https://s7.blayn.jp/bm/p/bn/list.php?i=tyljapan&no=all&m=14

9月の来日セミナー・コンサルテーションの募集も、決まり次第こちらのニューズレターにても、ご紹介いたしますので、楽しみにしていてくださいね。

ユピテルジョージ


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2014/04/18 カーディナルクライマックスと占星家の役割 第8号

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


2014/04/18 カーディナルクライマックスと占星家の役割 第8号


こんにちは、ノエルティルJAPANのユピテルジョージです。

4月もいよいよ半ば。いかがお過ごしでしょうか。

今日は、石塚先生からのカーディナルクライマックスについての特別なレポートをお届けします!

この変化と変容の時代に占星術家はどのようなあり方が求められているのでしょうか。

今日も、とても読み応えのある深い考察です。どうぞお楽しみください!


★カーディナルクライマックスと占星家の役割 石塚隆一


みなさんこんにちは、石塚隆一です。

「天体は何もしない、人間が物事を成すのである」私はティル先生のこの言葉をとても重要に受け止めています。また、月が過去の恩恵を繰り返す光、太陽が全く新しい未来を創るエネルギーだとすると、太陽のエネルギーを使って全く新しいものを創っていく努力はとても重要だと思います。象徴の理解を通してこのような視点に精通する占星家は、いろいろなかたちで新しい未来を創り出すサポートができることが理想的だと思います。特に、2008年ごろから2015年ごろまで続くいわゆるカーディナルクライマックスと呼ばれる配置がとても活性化している今、このことを強く感じます。

カーディナルクライマックスの前半は天王星や冥王星と土星が接触することがテーマでした。これは、土星が示す集団や組織の秩序や構造を改善する必要性の認識と考えることができます。ちょうど、このあたりの時期に改善すべきポイントが強く意識されたかもしれませんが、実際の改善は少しずつ進みます。そして、後半の天王星と冥王星のスクエアが続く期間ではさまざまな改善策を試行錯誤していくと考えるとよいと思います。つまり、ちょうど現在は「古いシステムを変える必要性は十分に意識されており、変化をしっかり進めるための改善策を模索している状態」と認識をするとよさそうです。それには新しいシステムを考案しなければならない必要性があり、そこに太陽の力がとても必要になってくるのです。そして、占星家にとっての太陽の力とは、象徴をきちんと現実に合わせて対応させ、状況に即した洞察を得ることだと私は考えます。

私はぜひ占星家のみなさんに最近の個人天体の逆行の連続と天王星と冥王星の「改善策の試行錯誤」を結びつけて考えてほしいのです。

昨年のクリスマス前、12月22日に金星が逆行になり、その後交代するように2月には水星、3月には火星が逆行になりました。これは、5月20日まで続きます。

一方、2012年6月から2015年3月までに7回スクエアを繰り返す天王星と冥王星には、ちょうど個人天体の逆行の連続に合わせて今年の1月と4月に木星と火星が参加し、試行錯誤を活性化しています。

さて、逆行という現象は地球からの見た目の動きが逆戻りする(過去を振り返るという意味に関連)という特徴がありますが、同時に逆行時にそれぞれの天体は「太陽よりも地球を優先する」という点に私は大きく注目しています(解説は松村潔著「完全マスター西洋占星術」逆行のコラム参照)。つまり、天体が逆行しているときは、みんなで行っていることより個人の目の前のテーマに意識が向きやすくなり、理性より感情を優先しやすい傾向が出てくると考えられます。平たく言えば、それぞれが少しずつわがままになり、人々の間の意思疎通ができにくくなる傾向が表れるということです。ハードアスペクトも考慮に加えると、対立や喧騒が起こりやすくなることが考えられます。

しかし、ぜひ「集団のシステムの改善策の模索」という視点に立ってこの傾向を考えてみてください。古いシステムを改善していくには、今までになかった新しい視点を考慮していくことが重要です。つまり、個人個人が今まで集団に遠慮して主張を抑えていたテーマを表現することによって(逆行火星)、そしてそれを集団の中で共有し多くの人々と一緒に追求することによって(木星)、究極的な改善策(冥王星と天王星)が見つかるのではないでしょうか。

このように考えると、実際の現場では一見物事がうまく進みにくいように感じるかもしれませんが、新しいシステムを考えていく際にとても重要なヒントがたくさん出てくる可能性があるわけです。

さて、ここで象徴はいろいろな次元で当てはめられるので、「集団」をぜひいろいろな次元で考えてみてください。政治や自治のあり方から、それぞれの通っている会社などもみんな集団です。ぜひ天体の動きと見比べながらここ数ヶ月の出来事の動きを振り返ってみてください。あるいは、家族や親密な関係、さらに、いろいろなテーマを同時に抱えながら生きる一人の個人も象徴的には「集団」として考えることができます。そして、みなさんもそれぞれの場でじっくり考えながら、これらの天体の動きからいろいろな洞察を得て、生活に活かしてくださいね。

「天体は何もしない、人間が物事を成すのである」ティル先生のこの言葉、とても奥が深いですね。


★ニューヨークプレミアムインタビュー


ニューヨークからお届けする3回シリーズのプレミアムインタビュー。今年の来日セミナーのテーマでもある「クリエイティブアストロロージャー」について、とても分かりやすく理解できるビデオです。こちらもどうぞお楽しみください。

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★編集後記


カーディナルクライマックスのもとで現れる「集団のシステムの改善策の模索」という深いテーマについての考察。時代の変節点だからこそ、巨視的な観点から自分自身の人生のストーリーを見つめることで、新しい気づきも得られます。今日もとても読み応えのある内容でしたね!

日本のティルチームも、新しい書籍の翻訳、そして9月のセミナーに向けての準備を着々と進めています。皆さんに、これからもノエルティル式心理占星術の素敵なエッセンスをお届けしていきますので楽しみにしていてくださいね。

それでは、次回もお楽しみに!!!

ユピテルジョージ


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2014/05/03 ティル理論と心理学の関係 第9号

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


2014/05/03 ティル理論と心理学の関係 nico先生 第9号


こんにちは、ノエルティルJAPANのユピテルジョージです。

ゴルデンウィークいかがお過ごしでしょうか?

今日はノエル・ティルJAPANのnico先生が初登場!!ティル先生の心理占星術の背景にある「心理学」について、nico先生が分かりやすく紐解いていきます!どうぞお楽しみください!


★ティル理論と心理学の関係 nico先生


こんにちは、nicoです。

皆さん、占星術のお勉強は進んでいますか?

今回の来日セミナーは会場がお台場、また石塚氏が翻訳を手掛けている「TheCreative Astrologer」が出版されるということもあり、何か新しいことが生まれそうな予感がしています。どちらも本当に楽しみですね。

先日、「ティル先生の来日までに、チャートが読めるようになりたい」という方が勉強にいらっしゃいました。「心理占星術―コンサルテーションの世界を買って読んでみたのだけれど、内容がよくわからなくて…」ということでした。実はこの感想、よく耳にします。ティル先生のホロスコープ分析のためのステップは非常にシンプルなもの――例えば半球の強調、太陽と月のブレンド、成長のための緊張のアスペクト等――が多いのですが、それらをさらっと学習して理解できるかというと、それがなかなか難しかったりするのです。なぜかというと、ティル先生のシンプルな分析プロセスの背景には、かなり高度な心理学的体系が隠れているからなのです。ティル先生は心的力学の広範にわたる学びをとおして、あのような分析プロセスにたどり着いたということですね。

その点を知ってもらいたいという思いもあり、1年ほど前に石塚氏やティル勉強会の仲間たちと、1冊の本を出版しようという計画が上がりました。12冊のシリーズから成っている「The Principles and Practices of Astrology(占星術の原理と実践)」のVol.5、「Astrology and Personality(占星術とパーソナリティ)」です。この本は今からちょうど40年前、1974年に出版された、占星術の理論の中にパーソナリティ心理学――全体としての人間の理解を深めよう――の要素を取り込むという、大胆な発想のもとに書かれた本です。

第1章のクルトレヴィン「Gestalt Field Theoryゲシュタルトの場の理論」から始まって、第2章はユング「Attitudes and Functions態度と機能」、第3章はマレーとマズロー「Needs 欲求」、第4章はアドラー「Superiority and Inferiority 優越感と劣等感」、第5章フロイト「The Unconscious 無意識」と続きます。

例えば、第1章のゲシュタルト理論を占星術のハウスの考え方につなげて、ティル先生はこのように書いています。

ホロスコープは、そのようなパーソナリティの「場」を表します。ドイツ語で、占星術用語の「ハウス」は、フェルト(Feld)といい、場(field)を意味するのです。パーソナリティの全体性が経験の場に分けられるのと同様に、ホロスコープはゲシュタルト、つまりパーソナリティの「構築された全体の形態」です。それは現実を表すひとつの方法論なのです。

場の理論――「自分は場の中にいる」と共に「場を構成する一部」でもあると、「内側の自分」と「外の世界」が創造的な関係を持つことを重視する――を理解することで、ハウスもより学びが深まるということですね。

ティル先生は、月何冊か心理学や自己啓発に関する本を読むよう言います。それは、ホロスコープの理解を深めてくれるだけでなく、現場でのクライアントへのアドバイスに非常に役に立つからです。マスターコースでも「家族問題の洞察に役に立った本をいくつか挙げよ」という課題があります。こちらの翻訳本は、先の「The Creative Astrologer」の出版を待ってからということになりました。いつか皆さんにお披露目できる日が来ると思います。

最後に、ティル先生にお墨付きをもらった心理学の本、M・スコット・ペック「愛と心理療法」のご紹介です。この本は私の20年来の愛読書です。「人生は困難なものである」から始まるこの本は、私のコンサルテーションの現場を支えてくれています。特に、土星がトランジットしているクライアントの鑑定の際、この本に書かれていることを伝えることが多いです。なぜなら、相談内容によっては、どうしても良い話だけできるわけではない時があるのです。現実的な話をしなければならない時、自分自身が変わっていかなければならない時、本人にとって厳しく聞こえるようなことを伝えなければならない時、この本の言葉を指針にすることで、勇気を持ってコンサルテーションに臨むことができています。

皆さんもぜひ、人間理解を深める本を手に取ってみてください。きっとティル先生のホロスコープ分析の理解も深まるはずですし、またホロスコープ解釈もさらに磨きをかけることができるはずです。

nico


★ニューヨークプレミアムインタビュー


ニューヨークからお届けする3回シリーズのプレミアムインタビュー。今年の来日セミナーのテーマでもある「クリエイティブアストロロージャー」について、とても分かりやすく理解できるビデオです。こちらもどうぞお楽しみください。

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★編集後記


今回もとても読み応えのあるコラムでしたね! 今回、nico先生からコラムを受け取り、驚いたのですが、M・スコット・ペック「愛と心理療法」は、私も大学生時代に、非常に大きな影響を受けた本でした。

「愛と心理療法は」当時大失恋のさなかにあった学生時代の私に、「愛することとは何か」について、とても深く考えさせ、今の私の考え方の基盤を作った大事な本の一つでした。エーリッヒ・フロムの「愛するということ」とともに、深く読み込んでいった記憶は、私自身の青春の大事な1ページになっています。

人生を大きく変える書籍なので、手にとって読み込んでみてください。本当に深い気付きを与えてくれるでしょう。

それでは次回の配信もどうぞお楽しみに!

ユピテルジョージ


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2014/05/16 ティル式占星術の魅力「人生に対する愛」 第10号 

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


2014/05/16 ティル式占星術の魅力「人生に対する愛」 第10号


こんにちは、ノエルティルJAPANのユピテルジョージです。

先日、ノエル・ティルJAPANチームで、テレシスネットワーク株式会社の鷹石社長と、来日セミナーの打ち合わせをしてまいりました。

今回は新しい試みとして、セミナーの舞台がお台場に移り、ますますダイナミックな講演になります。皆さんに素晴らしい内容をお届けできるように、ノエル・ティルJAPANチームも、着々と準備の方も進めています。

テレシスネットワーク株式会社の鷹石社長も、今回の来日セミナーにとても強い思いを持って、取り組んでくださっています。

鷹石社長自身も、これまでにも深く占星術を学ばれ、占いというものにとても熱い思いを持っていらっしゃいます。まだインターネットがなかった時代から、コンピューターと占いを融合し、現代の占いコンテンツの礎を築いた第一人者でもあります。

今後このニュースレターでも、鷹石社長へのインタビューも考えておりますので、楽しみにしていてくださいね。

それでは今日もノエル・ティルJAPANニュースレターをお届けいたします!!


★ティル式占星術の魅力「人生に対する愛」 ユピテルジョージ


こんにちは、ユピテルジョージです。今日は、ノエルティル先生の占星術の背景にある大切な哲学「ヒューマニスティックな占星術」というテーマについてお話しましょう。

ティル式占星術の大きな特徴。それは、「私たちは星を見ているのではない、人間を見ているのだ」というティル先生の言葉に集約されます。

まず先生が必ず講座の初めにお伝えになること。それは、私たち占星術家は、星たちのシンボルを読み解く前に、「人間の心」そのものについての理解を深めなければならないという強いメッセージです。

そして、「人間の心」を深く理解していく上で、ティル先生は、私たちの幼少期の両親との関係性について、深く言及していきます。

幼少期の両親との関係性の中で築いてきたコミュニケーションのパターンや、セルフイメージのあり方について、心理学的概念を交えながら、深く掘り下げていくのです。

こうした人間的な理解を欠いて、星の象徴を読み解いても、正しいチャートの理解や、クライアントの感情解放に結びつくことはありません。占星術家の仕事は、深い部分では、星の象徴を、ただ読むこと、そのものにはなく、人間の心を理解し、寄り添い、そして、人生の大きな変容と気付きをもたらすことにあると、ティル先生は伝えています。

そして、「人間」を深く理解するために大事なこと。それは、自分自身の心を深く理解することにあるといって過言ではないでしょう。

私自身が、ティル式占星術を深く学び、今こうしてティル式メソッドを広く伝えていこうという思いを持って活動する理由。それは、私自身が、ティル先生の占星術、そしてその哲学に深く癒やされた経験があるからに他なりません。

そう、私自身が、自分の両親との関係性や、幼少期の頃のパターンを、ティル式占星術によってダイナミックに変化させることができたのです。おそらくティル式占星術と出会っていなければ、今の私は全く別の人生を歩んでいたでしょう。

特に、私自身は、父親との関係性に、非常に重要な葛藤がありました。しかし、この葛藤は、3日間のセミナーを通じて圧倒的に解放されました。そう、ホロスコープを通じて、自分の葛藤を深く理解し、受け入れ、手放すことができたのです。

その意味で、ただ占星術を学んでいるだけでなく、人生をどのように生きるべきか、そして、自分らしい人生を歩む秘訣を、ティル先生のあり方や哲学から学んでいます。

「技術的な学び」は習熟することはあっても、「人生そのものに対する学び」は、決して終わることはありません。世界中にいるノエルティル先生の受講生、そしてプロフェッショナルの占星術家たちが、何十年と経っても、彼のもとで学び続ける理由。それは、まさにこの「人生そのものに対する学び」を続けているからに他ならないのです。

ティル式占星術の魅力。それは、技術論を超えたところにある、「人生に対する愛」にあると、私は日々の学びの中で感じます。9月のセミナーでは、そんな魅力的な学びを、あなたにもお届けしたいと思っています。

ユピテルジョージ


★ニューヨークプレミアムインタビュー


ニューヨークからお届けする3回シリーズのプレミアムインタビュー。今年の来日セミナーのテーマでもある「クリエイティブアストロロージャー」について、とても分かりやすく理解できるビデオです。こちらもどうぞお楽しみください。

【プレミアムインタビュー vol.01】クリエイティブアストロロージャーとは?

▼インタビューの視聴はこちらから

【プレミアムインタビュー vol.02】従来の占星術と、新しいノエルティル式心理占星術の違いについて

▼インタビューの視聴はこちらから

【プレミアムインタビュー vol.03】ノエル・ティル式占星術における「家族関係について」

▼インタビューの視聴はこちらから


★編集後記


今日のニュースレターは、ノエルティル先生の占星術に込められた深い「人生に対する愛」についてお話しました。技術論を超えた、深い部分にある、人間への理解、哲学は、ティル式占星術における最も大事な要素の一つ。

そうした魅力をあなたにも9月のセミナーで感じ取っていただければ嬉しいです。

9月のセミナーに向けての準備も、これからさらに活発になっていきます。皆さんに素晴らしいセミナーをお届けできるように、これからも、心を込めて活動していきます!次回の配信もどうぞお楽しみに!

ユピテルジョージ


▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


▽本日の【ノエル・ティルJAPANニュースレター】はいかがでしたか。皆さんにとって、素敵な2週間になりますように。次回もご期待ください。

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