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2016/9/11 ノエルティル先生、来日直前です!第36号

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


2016/9/11 第36号 ノエルティル先生、来日直前です! 石塚隆一


みなさま、こんにちは!
ノエル・ティルJAPANの石塚隆一です。

ノエルティル先生はまさに今来日するところ、「荷造りは済んだ」との連絡をいただいています!9/13には関西空港へ到着する予定です!

来日当日9月13日には、大阪カイロン教室にてnico先生と村上さなえ先生のコボで「コンサルティング&ライティングの極意」というテーマでスペシャルセミナーをいます!村上さなえ先生は占星術を含め多数の著書をお書きになっており、また、ノエルティル「心理占星術1・2」においては編集を担当していただき、読みやすいに仕立てていただきました。スペシャルセミナーの詳細は:

http://www.chiron-school.com/osakanico.html

そして、このセミナーの後、みなさんとホテルへ移動し、ノエルティル先生のお出迎え会も企画をしております!

去る9月3日には、ノエルティル来日セミナー東京予習会を行ないました!
この模様は録画してありますので、インターネットで観ることができます。来日セミナーご参加の方は地方の方でも今から録画視聴することができます!
(当日参加と同じ、来日セミナー参加者の方は2000円、一般5000円)

お問合せお申し込みは石塚までメールをください:ryuz@rr.iij4u.or.jp

そして、来日セミナー後の9月20日には復習セミナーも開催します!これは、場所はカイロン大阪教室、時間は18半-20時半。内容は来日セミナーで学んだことをまえて、ノエルティル占星術を具体的に適用する方法を実例を通して学びます。また来日セミナー時に聞き漏らしてしまったポイント、1日たって涌いてきた質問などに答えする時間もつくります。

さて、今回は、来日セミナー直前スペシャル!、「分析に欠かせない15の鍵」を復習しておきましょう(内容は一部2014年のニュースレターの再掲)。


▼   「分析に欠かせない15の鍵」の復習です!     石塚隆一


ノエルティル先生は、来る9月13日に来日され、15、16日にはコンサルテーションの個人セッション、そして、9月17-19日には3日間の来日セミナー、さらに21、2日と個人セッションを行なわれ、23日に日本を発たれます!

まだ、お申込みをされていない方は、この素晴らしい講義をお聴き逃すことのないようぜひこの機会にお申込みください!

ノエルティル来日セミナーの詳細とお申込みはこちら:

http://www.chiron-school.com/posts/news2.html

セミナー前に、「分析に欠かせない15の鍵」を簡単に振り返っておきましょう。

・半球の強調(成長を通して現れてくる行動パターン/意識の向き方の特徴)
:特に過剰に偏って形成されると、東半球は防衛的に自分を意識、西半球は自分を後回しにして他者を意識、北半球は成長時の未解決の問題や身近な人間関係を意識、南半球は人々の要求に応えながら根無し草のようにプライベートな充足を後回しにしてしまう可能性。

・太陽と月のブレンド:
基本的な欲求充足の流れ。各天体はそれぞれ部分的に欲求を方向付けますが月はそれら全体の総合的な充足を進める統括的欲求、それを太陽のエネルギー、つまり、人生を前向きに進めていくための創造力を利用しながら進めていくというイメージをつくると人生全体を動かしているエネルギーの流れがわかります。また、すべての天体について「欲求」という視点で検討していくことがティル式心理占星術の重要なポイントです。

・ハウスの支配星:
各ハウスの支配星はハウスのテーマを別な人生の領域に結びつけます。これらを追いかけることにより人生上のテーマの連携の様子が見えてきます。アンギュラーハウス、とくに1ハウス対4ー10ハウスについては幼少期の両親との関わりにおいてアイデンティティ形成がどのように進むか、そして、サクシーデントハウス、とくに2ハウスと11ハウスは、それぞれ、自己価値に関する不安(2)、自分が愛される存在であるかどうかの不安(11)などのテーマに関わるのでとても重要です。

・土星の逆行現象:
父親との関係を通して心に刻まれる劣等感の問題について分析する鍵です。典型的な状況は、父親がいないか、受動的、あるいは独裁的で、必要な権威的な愛情が得られなかったことが重要な要因になっている可能性があります。なお、土星が逆行していなくても、太陽や月、MC、MC支配星などに緊張のアスペクトを形成している場合、同様なテーマが考えられます。

・月のノード軸:
ノード軸に関連する天体のテーマやそれが支配するハウスに関連し母親の影響力が強く、強力な心理的テーマを形成する可能性があります。必要なかたちで母親が関わってくれなかったということのみでなく、「お膳立て」や過干渉に関するテーマとして体験される可能性もあります。

・太陽や月に対するアスペクトによる修正ーー
 ー太陽-冥王星:幼少期には、自己表現が抑圧され「毛布の下に手榴弾を抱えている」ような心理になる可能性があるとティル先生は表現します。
 ー月-冥王星:一般に強力な母親の影響が考えられ、男性の場合、「窒息させる母親」、女性の場合、「競争する母親」として体験される可能性があるといいます。
 ーこれらのように太陽と月のブレンドに対して、強力に関わる天体のアスペクトによる修正要素を注目し、分析に加えます。とくに、土星、天王星、海王星などの影響がある場合にもしっかり着目しましょう。

・ペレグリン(ノーアスペクト):
ティル先生は、ノーアスペクトの天体を「ホロスコープの主役の座を奪う」、「みんなと異なるリズムに合わせて行進する」などと表現します。どのように主役になっていくのか、みんなと異なることがどう魅力になり、同時に欠点にもなるのかなど、いろいろな考慮点が浮き彫りになります。

・特殊なアスペクト=クインタイル(72度):
創造性に関連するアスペクトで3つ以上あるとき、その個人の中で創造性が強力に働くのでそのはけ口を確認するとよいでしょう。

・特殊なアスペクト=クインデチレ(165度):
一見結びつきにくい2つの天体のテーマを強く結びつけよう(あるいは分離しておこう)という強迫的な意識に関連しやすいです。強力な焦点は職業のテーマに関連する可能性がある他、健康問題にも影響を与えやすいので注目しましょう。

・ミューチュアルレセプション:
互いに相手の天体の支配サインに入る状態で、ファイナルディスポジタ(自分の支配サインに入っている天体)と同様にチャート全体に対する影響力を強めます。深い動機の源になると考えてもよいでしょう。この場合、2つの天体の組み合わせのテーマが重要になります。

・牡羊ポイントとアンギュラー天体:
天体のテーマが表現されやすく、目立ちやすくなります。どんなテーマなのか、ホロスコープ上でどのような役割を果たしているか、しっかり注目して理解を深めましょう。

・理想主義(防衛構造):
基本的に太陽、水星、金星のうち2つ以上がアスペクトやミューチュアルレセプション(あるいはミッドポイント)などで連携する際に考慮され、考え(水星)や感じ方(金星)を自分に都合のよいよう創り出す(太陽)傾向が考えられます。また、これらの組み合わせに木星や海王星が接触すると「理想主義を煽る」効果が表れます。このような防衛自体は心の中の緊張を和らげる効果がありますが、ずっと以前に創った構造が無自覚になり、現在の充実や幸せの追求を妨げている場合には、客観化して修正するとよい場合があります。

・グランドトライン(防衛構造):
同じエレメントの3つのサインに天体や感受点が入ることにより、そのエレメントに関して「他人を頼らずに充足を追求する傾向」が形成される可能性があります。これは、特に幼少期に緊張を乗り越える防衛の道具として利用されるとそうなりやすいのです。その傾向が無自覚になっていると、例えば、水のグランドトラインを持つ人が困ったときに他人と感情を共有せず「みずくさい」行動パターンをとるなどとして表れたりします。理想主義と同様、すでに防衛が必要ない場合、客観化して行動を修正するとよい場合があります。

・特殊なミッドポイントピクチャー:
まず、最初に注目すべきは、太陽と月のミッドポイント。これは、自己実現の主要な方向性に関わるので職業の方向を考える上でとても重要になるのみでなく、結婚などの対人関係の特徴や時期に重要に関わってきます。その他、水星/木星(著述)や金星/海王星(芸術)、海王星/冥王星(スピリチュアル/オカルト)など職業に関連して参考になるものやうつ的傾向に関連しやすいもの:冥王星=土星/海王星(「強力なうつ、踏みつけられたように感じる、損失や恐れの潜在性の意識化」)、土星=海王星/冥王星(「悲しみや弱さ、苦境の存在」)、海王星=水星/土星(「うつ、希望の光を探す悲しい精神」)、海王星=太陽/土星(「悲しみ、希望の損失、対人関係における幻滅が孤独につながる」)、冥王星=土星/アセンダント
(「暴力的な動揺、深い苦悩、他人により落胆させられる」)、アセンダント=土星/冥王星(「アイデンティティの損失を感じる」)など、覚えておくと分析を深めるのに効果的なものがあるので、少しずつ「レパートリー」を増やしていきましょう。

・ソーラーアークの目測:
ソーラーアークでは、すべての天体が1年におおよそ1度進むので、人生の中でさまざまなアスペクト(とくにコンジャンクション、オポジション、スクエア)が形成されるタイミングを目測しやすいです。それにより、重要なテーマが体験されるおおよその時期がわかります。このとき3-9月生まれは30年に1歳足す、10-2月生まれはそのままか少し引く程度の誤差が出ることを覚えておくと便利です(正確さが必要なときにはコンピューターで計算しましょう)。同様に、セカンダリープログレスの月は約28年でホロスコープを1周し、約1ヶ月に1度進むので、それを知っているとだいたいの動きを概算できるので便利です。

これらの「鍵」は、ひとつひとつばらばらに利用していくものではありません(「心理占星術2・クリエイティブな理論と実践」をお持ちの方は、ぜひ、第5章をお読みになり、もっともっとたくさんの「分析の鍵」を身につけてみてください)。これらの「基本ブロック」を相互に組み合わせていくことにより、その人の心理構造の全体像が浮かび上がってくるのです。

これらの鍵をうまく利用しながら、相談者と会話し、具体的な状況やポイントと結びつけていきながら、そのときの実際の問題に向き合う道を見つけていきます。今回のセミナーでは、ソーラーアークやトランジットを利用しながら、それらのテーマをどのように具体的な現実の状況と結びつけるのか、あるいは、会話の中で重要な洞察をどう印象深く伝えていくかなどを学びます。

また、好評だった東京予習会は今からでも録画でご参加できます(お申込みはryuz@rr.iij4u.jp まで)。

そして、来日セミナー後には、復習会があります!

ノエルティル来日セミナー復習会
日程:9月20日(火)
時間:18:30〜20:30
場所:カイロン大阪教室
参加費:来日セミナー参加の方は1,000円(税込)
※一般の方は3,000円となります。
ご参加ご希望の方は、ryuz@rr.iij4u.jp まで。


▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


▽本日の【ノエル・ティルJAPANニュースレター】はいかがでしたか。

・心理占星術WEBサイト nicoPla.net:
http://nicopla.net/

新しい記事続々更新中!お時間があるときに覗いみてください。

このニュースレターに対するご意見・ご質問などは、ryuz@rr.iij4u.or.jp
までお送りください。

▽このメールマガジンの本文を許可無く転載・引用することを禁じます。

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2016/8/30 コンサルテーションの組み立て 第35号

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


2016/8/30 第35号 コンサルテーションの組み立て 石塚隆一


みなさま、こんにちは!

ノエル・ティルJAPANの石塚隆一です。

いよいよ目前に迫ってきました!もう2週間ほどでノエルティル先生が来日されます!

実はノエルティル先生、毎年アメリカで行なわれているマスターコース受講者向けのセミナーは、次回を最後にすると宣言しているので、来日セミナーも今回が最後になる可能性はとても高いです。貴重な機会ですので、心理占星術の開拓という占星術界の歴史を動かした巨匠ご本人から、ぜひとも多くのことを学び吸収していただきたいと思います。

ノエルティル来日セミナー東京予習会を行ないます!
日時:9月3日 18:00時 – 21:00時
会場:吉祥寺永谷シティープラザ「SPACE40」
料金:来日セミナー参加者2000円、一般5000円

占術スクールカイロンで初期の頃利用していた懐かしい教室です!テーマは、今回の来日セミナーでも深く探求する「クリエイティブにコンサルテーションの流れをつくる」ことをとりあげ、私、石塚隆一とnico先生が講義をいたします。来日セミナー参加者の方は2000円、一般5000円です。

また、この東京予習会はビデオに録画しインターネットで観ることができるようにする予定ですので、来日セミナーご参加の方は地方の方でも録画参加することができます!(当日参加と同じ金額)

お問合せお申し込みは石塚までメールをください:ryuz@rr.iij4u.or.jp

さらに、9月13日には、大阪カイロン教室にてnico先生と村上さなえ先生のコラボで「コンサルティング&ライティングの極意」というテーマでスペシャルセミナーを行います!村上さなえ先生は占星術を含め多数の著書をお書きになっており、また、ノエルティル「心理占星術1・2」においては編集を担当していただき、読みやすい文に仕立てていただきました。

スペシャルセミナーの詳細は:
http://www.chiron-school.com/osakanico.html

なお、この9月13日はティル先生が日本に到着の予定、本セミナー後、ホテルにてお出迎え会も企画をしております!

そして、来日セミナー後の9月20日には復習セミナーも企画中!これは、来日セミナーご参加の方のみが参加できる特別復習会として企画をしています。

さて、今回のニュースレターでは、石塚がノエルティル占星術の心髄とも言える、そして9/3の予習会でもテーマとして取り上げる「コンサルテーションの組み立て」についてお話します。


▼  コンサルテーションの組み立て自体が癒しのプロセス  石塚隆一


心理占星術を勉強しながら、いろいろな天体配置と実際の特徴や人生体験を対応させることができるようになってくると、「どうしたらクライアントの助けや癒しに繋げられるのだろう」と思うことがあります。ともすると、ホロスコープによって問題はわかっても解決法はわからないのではないか、と不安になるかもしれません。確かに、効果的な具体的な解決方法を見つけるのはなかなか技術が必要ですし、何よりクライアントの解決へ向けた意志がとても重要になってくるでしょう。

翻訳本「心理占星術1・2」の中には、実際のコンサルテーションセッションでの会話がそのまま載っていますが、例としてランダムに選択されたどのクライアントは誰もが次第に未来について自分自身で積極的に考えるようになっていく様子がよくわかると思います。

ノエルティル先生の心理占星術コンサルテーションの進め方の理解が深まってくると、コンサルテーション全体が癒しのプロセスとして進められていることに気がつきます。本をお持ちの方は、ぜひそのような視点を意識しながら読み取ってください。

ノエルティル先生のコンサルテーションには、過去の出来事を確認していくセクションがあります。これには、ホロスコープのそれぞれの象徴が実際の人生の中でどのように機能しているかを確認したり、出生時刻が正しいかどうかを確かめる側面もありますが、実はこの部分こそ大きな「癒し」やセラピーにつながる部分なのです。

まず、人間は物語があると認識しやすくなるということ。過去の人生の話をすることにより、自分が自分の人生をどう捉えているかということを客観視することができます。客観視する中で、自分独特な考え方感じ方のパターンや、それらの元になる体験を思い出すこともあります。また、人生の体験を俯瞰して眺めることにより、そして、似たような象徴の体験を関連づけながら整理することにより、脈々と流れるテーマのようなものに気がつくかもしれません。このような自覚は自分のアイデンティティを肯定的に認識していく強力なきっかけになります。

このようなポイントが基本的には重要な「癒し」につながります。特に、このような人生の流れについては、誰の人生にも多かれ少なかれ当てはまる次のようなポイントに注目するとその後の人生に役に立つ洞察を得られやすいです。

私は、これについてわかりやすい比喩を利用して「子ギツネの気づき」と呼んでいます。「子ギツネ」はイソップ物語の「酸っぱいブドウ」のお話が元になっています。しかし、重要なポイントは子供の頃に手の届かなかったブドウを「酸っぱい」としたことではなく、大人になって既に手が届くようになっているにもかかわらず、「酸っぱい」ことにし続けている点です。つまり、誰もが人生の初期に(たいてい)両親との間の緊張の中で最初の行動パターンの特徴が形成されます。大人になると、自分主体で自分のやりたいことを実現するために社会と関わるようになるはずですが、幼少期の行動や感情のパターンを、もう必要なくなっていたり、現在の状況に適切ではない側面があったいしても無自覚なまま繰り返していることはとても多いものです。

占星術を使うと、このような部分を効果的に客観化し、一歩離れた視点から、人生全体の物語を俯瞰して認識できやすいのです。

みなさんもぜひ、このようなポイントを意識しながらコンサルテーション全体の流れについて、今一度考えてみてください。そして、今回の来日セミナー(準備会も含め)では、このようなポイントについてたくさんの知識や工夫、哲学的な姿勢など、多くのことを学ぶよい機会にしてくださいね!


▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


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このニュースレターに対するご意見・ご質問などは、ryuz@rr.iij4u.or.jpまでお送りください。

皆さんにとって、素敵な1ヶ月になりますように。次回もご期待ください。

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2016/8/8 ノエル・ティルの魅力 第34号

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


2016/8/8 第34号 ノエル・ティルの魅力 nico先生


みなさま、こんにちは!

ノエル・ティルJAPANの石塚隆一です。

もう来月にはノエルティル先生が来日します!

先月、8月に東京でも勉強会を企画中とお知らせしましたが、少し予定がずれ9月の頭に予定が決まりました!

9月3日18時 – 21時、場所は吉祥寺永谷シティープラザ「SPACE40」。最初の頃に占術スクールカイロンで利用していた懐かしい教室です!テーマは今回の来日セミナーでも深く探求する「クリエイティブにコンサルテーションの流れをつくる」ことをとりあげ、私、石塚隆一とnico先生が講義をいたします。来日セミナー参加者の方は2000円、一般5000円です。お問合せお申し込みは石塚までメールをください:ryuz@rr.iij4u.or.jp

また、7月末に大阪カイロンで好評をいただいたノエルティル心理占星術基礎講座を8月後半に東京でも行ないます。詳しくは占術スクールカイロンHP:

http://www.chiron-school.com/ishizuka.html

さらに、9月13日には、大阪カイロン教室にてnico先生と村上さなえ先生のコラボで「コンサルティング&ライティングの極意」というテーマでスペシャルセミナーを行います!村上さなえ先生は占星術を含め多数の著書をお書きになっており、また、ノエルティル「心理占星術1・2」においては編集を担当していただき、読みやすい文に仕立てていただきました。スペシャルセミナーの詳細は:

http://www.chiron-school.com/osakanico.html

なお、この9月13日はティル先生が日本に到着の予定、本セミナー後、ホテルにてお出迎え会も企画をしております!

そして、来日セミナー後の9月20日には復習セミナーも企画中!これは、来日セミナーご参加の方のみが参加できる特別復習会として企画をしています。

さて、今回のニュースレターでは、nico先生にノエル・ティル占星術の魅力について語っていただきましょう。


▼  ノエル・ティルの魅力 nico先生


皆さま、こんにちは。

暑い盛りが続いていますがお元気ですか?

衆院選、都知事選と終わり、ようやく静かな日常が戻ってきました。しかし、ここから本格的に様々な国のシステムの見直しが行われていくことになります。安全保障問題、法改正問題、消費税やTPP、ユーロ危機等、話し合われるべき問題は山積みです。

そんな中、いよいよ来月9月13日にティル氏が来日します。参加予定の方準備はいかがでしょうか。もしかしたら、ティルセミナーを通して学んだことが、未来への希望の懸け橋になるかもしれません。心理占星術を通して、皆さんと一緒に時代を考えることができたら面白いのではないか、そんなふうに思っています。参加者の方々、どうぞよろしくお願いします。

ティルの魅力を伝えること。

それがこのニューズレターの目的ですが、今回、改めてティルの著書を開いてみたところ、ノエル・ティルという人物は、ホロスコープを現場で利用する技術の発展に尽力し、また人を理解することにエネルギーを費やした人なのだなと改めて思うに至りました。

“Must be to relate the horoscope to the human being”
ホロスコープを人間に関連付けなければならない。

このティルの言葉こそが、単純だけれど難しい心理占星術の世界です。これから現場に出ようとしている人も既に現場を体験している人も、ティルのホロスコープとの向き合い方を今一度しっかり学んでもらえたら、また違った占星術の面白さに出会えるのではないかと思っています。

他にもまだたくさんのティルの魅力があります。

そのひとつティル独特の言葉の言い回し、表現方法といった「慣用句」の使い方にあります。

象徴はイメージの世界ですが、そのイメージは的確に表現されなければ人と共有することはできません。適切かつ個性的な「慣用句」を使い、象徴の理解を促す。ティルはそれがとても上手なのです。

いくつか例をあげてみましょう。

スクエアというアスペクトを表現したあまりにも有名な「慣用句」    —development tension(成長のための緊張)。

12ハウスの難しさは、“be blanketed by circumstances(環境からブランケットでおおわれてしまう)”という表現を使って説明しています。

また、山羊座の水星の欲求ついて、“needs to hear the grass grow(草が育つ音を聞く)”ほどに注意深く戦略的に利用したいと表現したり、ノーアスペクトの天体に関しては、“running away with the horoscope in termsof the peregrine planet’s house rulership(ノーアスペクト天体は、その天体が支配しているハウスのテーマにおいてホロスコープ全体を引っ張りまわすほどの)”と説明したりしています。

いずれにしても、一度聴いたら忘れないほどのインパクトのある「慣用句」を用いて、私たちに豊かな象徴イメージを提供してくれるのです。

皆さんもぜひ、書籍やセミナーを通して、お気に入りの「慣用句」を見つけてください。

きっとホロスコープを理解するうえでとても参考になるはずです。

こんなふうに楽しみ方いろいろなティル来日セミナー。

石塚氏と一緒に予習会、復習会、また村上さなえさんと一緒にプレセミナーな
どを行う予定です。

2016年9月、皆さんとともにティルセミナーを盛り上げていきたいと思っています。

それまで元気に夏を過ごしましょう!


▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


▽本日の【ノエル・ティルJAPANニュースレター】はいかがでしたか。

・ノエルティル来日セミナーの詳細とお申込みはこちら:

http://www.chiron-school.com/posts/news2.html

ノエルティル個人セッション、まだ数枠残っています!

ぜひご利用ください!

・心理占星術WEBサイト
nicoPla.net:
http://nicopla.net/

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このニュースレターに対するご意見・ご質問などは、ryuz@rr.iij4u.or.jpまでお送りください。

皆さんにとって、素敵な1ヶ月になりますように。次回もご期待ください。

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2016/6/27「暗記」から「芸術」の域に達する占星術 第33号

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


2016/6/27 第33号「暗記」から「芸術」の域に達する占星術 新里先生


みなさま、こんにちは!

ノエル・ティルJAPANの石塚隆一です。

来日セミナーまであと3ヶ月を切りました!この機会にぜひたくさんのことを吸収したいですね!ノエルティル心理占星術について、すでにいろいろなかたちで勉強されている方、これから勉強してみようと考えている方、さまざまな方々にできるだけ多くのことを吸収していただこうと、いろいろな勉強会を企画中です。前号でちらっとお知らせした占術スクールカイロン大阪教室での講座は詳細が決まりましたのでお知らせいたします。

2016年7月30日(土)& 31日(日)カイロン大阪教室にて

  • ノエルティル心理占星術の基礎(これから勉強される方向けに重要なポイントを1から説明していきます)
  • ノエルティル来日セミナーをより深く楽しむ勉強会(来日セミナーをさらに理解を深める材料として知っておきたいテーマをカバーしていきます)

詳しい情報はこちら:

http://www.chiron-school.com/ishizuka.html

また、8月には東京でも勉強会を企画中、貴重な来日セミナーで多くのことを吸収できるよう工夫していきたいと考えております!

今回のニュースレターでは、オンライン講座:新里ひろきの「ノエル・ティル心理占星術」マスターシリーズを展開中(ニュースレターの最後に情報有り)、来日セミナー時には通訳を行なっていただく新里先生にノエルティル占星術の学び方のヒントを語っていただきます。


▼「暗記」から「芸術」の域に達する占星術    新里ひろき


皆さんこんにちは、新里ひろきです。

早いもので、あと3ヶ月でノエル・ティル来日セミナー開催となりますね。

今年80歳を迎えられるティル先生の言葉を聞ける貴重な体験ですので、占星術ファンならびにプロの占星家の方達にもぜひ参加していただきたいです。

さて、今回はティル先生がよく言われる「芸術」としての占星術について触れてみます。

占星術を真剣に学ぶ際には、他の学問と同じである程度「暗記」が要求されます。

外国語の勉強に単語の暗記が要されるのと一緒で、占星術でも天体やサイン、ハウスについての意味をしっかり記憶することが知識の土台になります(マスターコースでも、太陽・月のサインについての解釈は暗記することが必須です)。

しかし、占星家として実際に活動し始めると、今度は暗記で覚えたこと以上の判断が必要になります。

例えば:

ホロスコープをどのような手順で、どのように分析するか。

コンサルテーションの現場で、クライアントにどのように接するか。

象徴の表す可能性を表現する時に、どのような言葉を使うか。

セッション内容をどのように進めていくか。

どれも普通の教科書ではなかなか学べない内容ですね。ティル先生はこうした次元における占星家の教育に優れる数少ない指導者の一人で、マスターコースにおいては彼のいわゆる「秘伝のソース」とも言えるアプローチや考え方について学ぶことになります。

上記のようなプロ占星家としての課題について真剣に触れ始めると、占星術は単なる暗記ではなく、占星家個人の持つ「人間の理解」「コミュニケーション能力」「人生経験」を全て込めて伝える芸術的表現へと変化します。

そして、あらゆる芸術に共通して言えるのは、「教科書だけ読んで偉大な芸術家になった人はいない」ということです。

いつでも、人の成長には人が必要。個人の持つ独特な才能を発見して伸ばせる実力を持つ指導者を得て初めて、潜在能力が開花するのです。

ノエル・ティルはマスターコースの個人指導により数百人のプロ占星家を生み出し、また国際的なセミナー活動を通じて世界中の占星術家たちに大きな影響を与えてきた存在です。

今回の来日セミナーも、みなさんの占星家としての才能をさらに伸ばしてくれる経験となるのは間違いないと思われます。

今年もまた、日本の占星家の方々とお会いできるのを楽しみにしております。


▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


▽本日の【ノエル・ティルJAPANニュースレター】はいかがでしたか。

・新里ひろき先生は、心理占星術研究会主催、新里ひろきの「ノエル・ティル心理占星術」マスターシリーズを行なっています!これは日本で唯一ノエル・ティル先生から正式公認された、ティル式占星術師養成コースです。

詳しい情報はこちら:

http://astro-psycho.jugem.jp/

・ノエルティル来日セミナーの詳細とお申込みはこちら:

http://www.chiron-school.com/posts/news2.html

ノエルティル個人セッションもぜひご利用ください。

・心理占星術WEBサイト

nicoPla.net:

http://nicopla.net/

新しい記事続々更新中!お時間があるときに覗いみてください。

このニュースレターに対するご意見・ご質問などは、

ryuz@rr.iij4u.or.jp

までお送りください。

皆さんにとって、素敵な1ヶ月になりますように。次回もご期待ください。

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2016/5/21 哲学の重要性とコンサルテーションスタイル 第32号

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


2016/5/21  哲学の重要性とコンサルテーションスタイル  第32号


みなさま、こんにちは!
ノエル・ティルJAPANの石塚隆一です。

先日、スートンプキンス先生の来日セミナーに参加してきました。海外のセミナーに参加するには旅費がかかってしまうので日本で受けられるのはとても貴重です。占星術について深くたくさん学ぶことができ、素晴らしい機会になりました!

そこで、今回のニュースレターでは、石塚がスートンプキンス先生のセミナーに参加して改めて再認識した占星術の実践における「哲学」の重要性についてお話していきます!


▼哲学の重要性とコンサルテーションスタイル   石塚隆一


スートンプキンス先生は、1989年に「Aspects in Astrology」という本を書き、アスペクトの象徴のイメージを実践的に深めることに大きく貢献しました。それぞれの天体同士の組み合わせに関するクックブック的な解釈の中には心理的な理解がふんだんに盛り込まれ、実際のコンサルテーションで応用しやすいものが満載です。また、よくあるアスペクトの種類毎の解釈(火星と金星のクインカンクスの人は…)というかたちではなく、天体の組み合わせ毎のテーマとして理解を深めているところも心理占星術に応用しやすいポイントです。クックブックセクションでは、ハードアスペクト/ソフトアスペクトという区別もないのです(本の中にはそれぞれのアスペクトの種類に関する一般的な説明は円の分割という視点からしっかり語られています)。

スートンプキンス先生は、マウンテンアストロロジャーの2013年6・7月号の記事「Dynamics of the Consultation Process: The Persecutor-Victim-Rescuer Triangle」の中で、交流分析の概念と占星術の象徴を関連した記事を書いています。これは、ニュースレターの28号で触れた占星術とさまざまな心理療法やセルフヘルプのアプローチを関連づける努力のとてもよい例だと思います。優れた占星家の先生方は、このような努力を常に続けているのだと実感します。

さて、そんなスートンプキンス先生ですが、今回の講義の中で「運命と自由意志」に関連してとても興味深いポイントをお話ししていました。確かに、この点はいつも多くの占星家の間で議論の対象となります。読者のみなさんはこのテーマについて普段どのようにアプローチしていますか。私はどちらかというと「運命は決まっていない」ということを強調したい人間なので、私自身はどんなことについても「さまざまな可能性をみつけること」を一番に意識しています。ホロスコープを動かす大きな2つの光である太陽と月、月の方は過去を繰り返す原理ですが、太陽は全く新しい未来を創り出す力、つまり、「少なくとも運命の半分はまだ決まっていない」と考えるわけです。

運命と自由意志の話題になるとスートンプキンス先生は、できごとの価値づけや意味は捉え方により大きく変わり得るという話をしながらも、集団的なテーマについては占星家は予測すべきだし、しっかり予測する力を身につけるべきだと話しました。しかし、反対に、個人の責任で結果の変化するものごとについては、本人の意思決定の力を殺いでしまうので予測を行なうべきではない、と強調しました。もちろん、決断をサポートするためにさまざまな可能性をホロスコープから考えていくことはとてもよいポイントです。しかし、相談者の代わりにものごとを決めることはするべきではないということ。したがって、占星術のセッションでは、大半が過去の出来事に関するその人にとっての意味や意義を整理しなおすことに費やすということでした。

例えば、上司とトラブルになっているが仕事を辞めるべきか、という相談についてホロスコープを見ながら、「同じような気持ちを両親との関係の中で感じたことがあるのではないか」と話を深めていくそうです。異なる光を当てることによって、異なる視点から検討していくことによって、相談者がこれまでできにくかった決断をしていく力をつけることができるということです。

このような話を聴きながら、スートンプキンス先生は占星術を使って人々にどのように役に立つことができるかという「哲学」をとてもしっかり考え抜き、セッションをされているのだなと頼もしく感じました。人間について、人生について、しっかり理解を深めていくことの重要性を改めて認識しました。

今回の来日セミナーを主催された咲耶まゆみさんは、イギリスの占星術スクールFAS(Faculty of Astrological Studies)を卒業され、これまでにフランククリフォード先生やブライアンクラーク先生など著名な占星家の来日セミナーを実現しています。さらに、今年の11月18日 – 20日には再度ブライアンクラーク先生の来日講座を企画しているとのこと。今回は鏡リュウジ先生とブライアンクラーク先生のトークも企画されているようなのでとても期待できます。


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・ノエルティル来日セミナーの詳細とお申込みはこちら:

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 ノエルティル個人セッションもぜひご利用ください。

・7月末にカイロン大阪教室にて来日セミナー予習勉強会を企画中です。詳しくは次回のニュースレターでお知らせできると思います。

・心理占星術WEBサイト

nicoPla.net: http://nicopla.net/

新しい記事続々更新中!お時間があるときに覗いみてください。

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2016/1/19 クリエイティブに心理占星術を学ぼう! 第28号

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2016/1/19 クリエイティブに心理占星術を学ぼう! 第28号


みなさま、あけましておめでとうございます!本年もよろしくお願いいたしますm(__)m。ノエル・ティルJAPANの石塚隆一です。

年が明けて、みなさまに嬉しいご報告です!今年2016年は、ノエルティル先生の来日セミナーが実現できる見通しとなりました。詳しい日程や場所はただいま検討中ですが、大阪で開催というかたちに決まりました!次号のニューズレターでは詳しくご報告できるのではないかと思っております!さて、今月はクリエイティブに心理占星術を勉強していくことについて考えてみましょう。


▼ホ・オポノポノと心理占星術 石塚隆一


ノエルティル先生は、著書「The Creative Astrologer(邦訳では、『心理占星術2・クリエイティブな理論と実践』)」において、占星術をクリエイティブに適用していく姿勢や方法論を提示しました。しかし、さらに以前の著書である「Synthesis and Counseling in Astrology」の中では、占星術をクリエイティブに理解を深めていく工夫として、「セルフヘルプに関する本を月に1-2冊読み、余白に占星術的な視点のメモを書き込むこと」を勧めています。これは、とても重要でためになるポイントなので、私はなるべくそれができるように努力をしています。月に1-2冊まではいきませんが、これまでにいろいろな心理学の概念や実践を説明した本について、自分なりに占星術の象徴と結びつけて考えを深めています。きょうはご一緒にその実践をしてみましょう。

最近、ホ・オポノポノを紹介する興味深い本を読みました。「ホ・オポノポノ・ジャーニー(平良アイリーン著、講談社)」という本ですが、これは一種のセルフヘルプの実践法であり、心理占星術と関連づけるととても奥が深まるのではないかと私は感じました。そこで、さっそく出てくる概念を整理し、占星術の象徴体系と私なりに結びつけてみました。ぜひみなさんも参考にしてくださいね。

まず、ホ・オポノポノについてですが、この本では伝統的なホ・オポノポノではなく、モーナ(モルナー)・ナラマク・シメオナさんが始めた「セルフ・アイデンティティ・スルー・ホ・オポノポノ(SITH)」について理解を深めていっているということです。伝統的なホ・オポノポノでは、カフナと呼ばれる呪術師が仲介して儀式を行い家族関係などのわだかまりなどの問題を解決するもののようですが、カフナのひとりであるモーナさんはあるときすべての人々が自身で無意識の働きにつながりながら自分らしく生きることの重要性を認識し、SITHを始めたということです。これは、ひとつの「セルフヘルプ」の実践法だと私は感じ、さっそく概念を整理して占星術の象徴体系に関連づけてみました。整理の仕方、象徴との関連づけ方は、異なるアプローチもたくさん考えられると思いますが、一つの視点として参考にしてください。

では、そんな「SITH」というホ・オポノポノのアプローチについて要点を整理しましょう。私はまだ1-2冊の本をざっと読んだ段階ですので、表面的- 元のメッセージを隠す -な理解かもしれませんが、私の理解を元に話を進めます。ホ・オポノポノではすべての体験は「ウニヒピリの記憶の再生」であり、さまざまな体験を「クリーニング」することにより、より生まれつきの特徴(「ブループリント」)の自然な表現を実現することができる、と考えます。このとき、ウニヒピリやクリーニング、ブループリントなどの専門的な表現があるので、これらについて理解を深めていくことも重要です。

まず、ウニヒピリは、ウハネ、アウマクアとともに意識の種類を表し、それぞれ潜在意識、顕在意識、宇宙意識(超意識)に対応すると言われています。つまり、ウニヒピリの記憶のクリーニングという概念は、少なくとも潜在意識に働きかけることを行なおうとしているのでしょう。「すべての体験はウニヒピリの記憶の再生」ということから、占星術の象徴では「記憶の再生」に関連する月の働きに注目します。つまり、月がホロスコープ上のあらゆる要素(すべての体験)を照らし出している様子を指しているものと考えられます。その中でもこの地上に生まれてからの具体的な記憶が蓄積されるのはホロスコープ上のハウスだと私は考えます。つまり、さまざまな天体配置がハウスに関連して働く様子を月が照らし出しているものが「ウニヒピリの記憶」ではないかと考えました。

ウニヒピリは、いろいろな文脈の中でさまざまなかたちで説明されるので、その中にもヒントがありそうです。ある文脈では、「内なる子供に話しかける」という表現も出てきました。これも月との関連を考える重要なポイントだと思います。

また、ウニヒピリは、強い感情体験に関連したり、社会的に多くの人々との関係の中で無意識を通して体験される特徴があるので、とくにトランスサタニアン天体(天王星海王星冥王星)に関連しやすいのではないかと感じられます。

しかし、モーナさんの言葉の中に別の重要な側面も見えてきます。

「私は何か問題が起きたとき、その対象を変えようとしません。自分自身をクリーニングします。自分を覆い囲む記憶を消去しそれを許さない限り変化は起きないからです。誰かだけが得をして誰かだけが損をしているというバランスは本来宇宙に存在しないのです。あなたがあなたの外を見て不調和を感じているということは、あなたは内側でバランスを失っているということ。判断を繰り返す間、あなたはあなたを生きていません。」これは、ホ・オポノポノの想定する宇宙の法則に関連するようです。占星術ではさまざまな象徴を通して心の内側での出来事と外側の出来事を関連づけますが、ここではただ関連づけるだけではなく、宇宙のバランスの法則のようなものを想定する必要がありそうです。この法則がさまざまな判断をする際の基準になるのでしょう。確かに、ホロスコープを利用して判断をする際にも、何らかの理想の状態やバランスを想定しないと考えを進めにくいかもしれません。

占星家のグレンペリーさんは、支配星とサインの連携がそれぞれの象徴の次元において「過剰状態」や「不足状態」を認識しながら「バランスのとれた状態」へ向かおうとする力が働くというモデルをもとに適切な状態を探していくメカニズムを考察しています。このようなモデルも参考にできそうです。

こうしてウニヒピリの記憶をクリーニングをし続けていくと自分のブループリントを生きながら完璧な宇宙のバランスの中に存在することを意識できるようになるということですが、この「ブループリント」を「まさに今太陽がホロスコープ全体を照らし出している様子」として考えることができるのではないかと私は思います。

つまり、私の考えでは、ホ・オポノポノでいうクリーニングの作業とは、「記憶を頼りにする(そうでないと自分が何をやっているか自体認識できない)が記憶に振り回されずに、太陽の光の力でブループリントであるホロスコープ全体の可能性を現在いる環境の中に輝かせていくために、記憶を普遍化純粋化透明化していく作業」ということができるかもしれません。そしておそらくその背後には、一人一人の太陽が記憶のフィルターに歪められずにしっかり輝けば全体のバランスが自然に整っていくという「宇宙の法則」への信念や期待が働いているのでしょう。

このようにして、ホ・オポノポノの実践を象徴を通して占星術と結びつけておけば、チャートを利用するときにその発想を思い出し、応用することもできるのではないでしょうか。ぜひみなさんもさまざまな「セルフヘルプ」の実践を心理占星術の象徴と結びつけながら勉強してみてくださいね。


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2016/2/23 9月にノエルティル先生来日決定! 第29号

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2016/2/23 9月にノエルティル先生来日決定! 第29号


みなさま、こんにちは!
ノエル・ティルJAPANの石塚隆一です。

嬉しいご報告です!今年9月に、ノエルティル先生の来日セミナーとコンサルテーションを開催することが正式に決まり、会場の手配など準備を着々と進めております!今年は占術スクールカイロンの天晶さんと協力して大阪で開催する運びとなりました!心理占星術を勉強している多くのみなさんにぜひご参加いただければ幸いです!開催の詳しい情報や申込み方法はこのメールの最後にまとめて掲載いたしますが、まずは、カイロンの天晶さんより来日セミナーの推薦の言葉をいただきましょう。


▼9月にノエルティル先生来日決定! 天晶礼乃(占術スクールカイロン)


皆様、こんにちは!占術スクールカイロンの天晶(てんしょう)と申します。今年2016年9月に、ノエル・ティル先生の来日セミナーを石塚隆一先生とともに開催させていただくことになりました。

2011年〜2014年まで、ノエル・ティル先生の来日セミナーは毎年東京都内にて行われてきました。昨年2015年は開催できなかったのですが、今年2016年は、大阪にて開催が決定いたしました。

ノエル・ティル先生のセミナーは、笑いあり、感動ありのセミナーです。著名占星術家のマギーハイド先生やワンダセラー先生方も彼のセミナーはとてもユーモアあふれるセミナーと絶賛されていました。

実際、これまで開催された日本でのセミナーにおいても、国内のそうそうたる占星術家にご参加いただき、会場は熱気に満ちていました。そして、占星術家魂を揺さぶられるようなお話をしていただき、会場が感動につつまれたことも何度かございました。

月が獅子座のノエル・ティル先生のセミナーは、元オペラ歌手だったその声量もあり、迫力があり、一人ひとりにうったえかけるようなセミナーです。

ユーモアたっぷりで、情熱的なノエル・ティル先生ですが、その研究データは詳細でこれまでの著作数もかなりの数になります。先生は、その膨大な研究成果をセミナーの中でたっぷり伝えて下さいます。また受講生の経験をシェアする時間を設けるため、机上の論ではない占星術を実感できます。

ノエル・ティル先生の引きこまれるセミナー展開の中で、貴重なテクニックを伝授していただき、休憩時間も受講生のディスカッションが止むことはなく、それを先生が満足そうに眺めている姿を思い出します。

さて、今年は大阪で開催です。どちらかといえば関西の受講生のほうが発言力も旺盛ということもあり、今年は例年以上に活発な議論が展開されるのではないでしょうか?そして、関西には、最初にノエル・ティル先生を日本に紹介した、アレキサンドリア木星王先生がいらっしゃいます。この巡り合わせに私達、運営サイドも心高まるものを感じています。

さて、ノエル・ティル先生の来日セミナーが今年も開催されます。ご高齢な先生にとって長旅は年々きつさを増すことでしょう。もしかしたら今年こそラストになってしまうかもしれません。

ノエル・ティル先生という才能豊かで、情熱的な占星術家のオーラに触れて、皆様の占星術家人生の中で得難い経験をしていただけたらと願いながら心より皆様のお越しをお待ちしております。


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では、2016年ノエルティル来日セミナー及びコンサルテーションの詳細とお申込み方法です!
(http://www.chiron-school.com/posts/news2.htmlをご参照ください)

講座名:2016年ノエル・ティル先生来日セミナー
ノエル・ティル講師  通訳 新里ひろき先生 (ティルマスターコース卒業生)
日程
1日目2016年9月17日(土)10:00〜16:00(休憩あり)
2日目2016年9月18日(日)10:00〜16:00(休憩あり)
3日目2016年9月19日(祝)10:00〜16:00(休憩あり)

講座料:1日21600円 ※3日間通しの場合は54000円(修了証付)
会場:心斎橋または梅田を予定しております。

講座案内:
9/17(土):コンサルテーションの準備と心理力動学
・第一印象、電話や最初の対面、この印象を占星術に翻訳する
:半球の強調、成長における緊張の評価、ティル式チェックマーク構成法
・ティル式ハウス相互間の心理力動学的理解
・太陽と月のブレンドの要点(「月に話しかける」)、逆行土星、ノード軸、逆行金星、防衛メカニズムとしてのグランドトライン、理想主義の認識
・クライアントとの対面、ホロスコープ上の象徴構成の視覚的な印象、褒め合うことの重要さ、指輪、椅子の魔法

9/18(日):分析へ導く会話
・支配星の概念と「なぜ」から発展する概念
・健康のプロフィールにおける活力
・テーマの発見と会話、発達中に繰り返される主要な概念の提示、パターンの出現、ソーラーアークとアングルを使い時期の概念を導入、ホロスコープの外円にメモを書き込む
(聴講生参加の時間、自分のホロスコープ持参のこと)

9/19(月・祝):ソーラーアークとトランジットの重要性
・未来予測におけるクライアントの自己投影や積極的な関与、常識の感覚を予測に活かす(聴講生参加の時間、自分のホロスコープ持参のこと)

備考:2011年〜2014年に来日!大好評だったノエル・ティル先生の本格的な講義です。大変ご高齢なティル先生ですが、話し方は陽気でユーモアがあり、また先生の真摯な姿勢からきっと多くのことを学べる講座となるでしょう。今回も米在住でティル先生コースを修了された新里先生に通訳をお願い致します。この講座は石塚隆一先生と(株)カイロンとの共催となっております。多くの方のご受講をお待ちしております。

※3日間ご参加の方には修了証を発行致します。ティル先生の直筆サインが入ります。
※占星術の基礎知識をお持ちの方であればどなたでもご参加いただけます。

お申し込みはこちら:http://www.chiron-school.com/contact.html
電話:0120-709-708(12時〜20時・水曜定休)

講座名:2016年ノエル・ティル先生のコンサルテーション(鑑定)
ノエル・ティル講師  通訳 新里ひろき先生 (ティルマスターコース卒業生)
日程:
9月15日(木)9:00〜10:00〜11:00〜13:30〜×14:30〜
9月16日(金)9:00〜10:00〜×11:00〜×13:30〜×14:30〜×
9月21日(水)9:00〜10:00〜×11:00〜×13:30〜14:30〜
9月22日(木・祝)9:00〜10:00〜×11:00〜×13:30〜14:30〜
(x印は2/21現在予約済み)

料金:32400円(通訳料込・約35分〜40分)お申込みから1週間以内に口座振込またはペイパルでお願いします。

会場:心斎橋または梅田を予定しております。
お申し込み:どなたでもお申し込みいただけます。
・お問い合わせフォームにて希望日時と出生データ
・当日連絡先をご記入下さい
http://www.chiron-school.com/contact.html
・出生データは、生年月日と出生時間と出生地です(母子手帳で要確認)
・時間がわからない方は、朝・昼・夜くらいまでわかっていればこちらでレクティフィケーション(出生時間の推察)をいたします(※下の備考を参照)
・朝・夜などまったくわからない方は残念ながらお受けいただけません。

※2016年8月1日以降は以下のとおりキャンセル料が発生しますのでご注意下さい。2016年8月1日〜8月24日迄のキャンセル料は6000円です。
8月25日〜予約日前日までのキャンセル料は原則50%です。
当日のキャンセル料は、100%となります。

備考:レクティフィケーションについて、必ず適切な出生時間が突き止められるとは限りません。作業の結果、出生時間が突き止められない場合はコンサルテーションはお受けになれませんのであらかじめご了承ください。

ぜひぜひご参加くださいね!


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2016/3/26「必ず当たっている」と前提、グレンペリー氏の智恵 第30号

ノエル・ティルJAPANニュースレター


2016/3/26「必ず当たっている」と前提、グレンペリー氏の智恵 第30号


みなさま、こんにちは!ノエル・ティルJAPANの石塚隆一です。

3月20日の春分の日は、国際占星術デーでもありました。みなさんはどんなふうに過ごされたでしょうか?今年の日本の春分図は9ハウスに太陽が入り、高度な概念を勉強したり、外国と関わるのもよいかもしれませんね。あ、ノエルティル先生の来日セミナーなどはぴったりではないでしょうか。

9月の来日セミナーへ向けて、心理占星術の理解を深めていきましょう。今回は、石塚が心理占星術の勉強を進める上で参考になりそうなグレンペリー氏の考え方をご紹介します。


▼ 「必ず当たっている」と前提、グレンペリー氏の智恵   石塚隆一


さまざまな占星家が心理占星術を探求し、理解を深めるヒントを与えてくれています。きょうは心理占星家のグレンペリー氏(http://www.aaperry.com)の考え方からヒントをもらいましょう。グレンペリー氏は占星術のシンボルを利用してものごとを考えていく過程をできるだけ言語に結びつけながら丁寧に組み立てていきます。彼の著書*「An Introduction to PsychologicalAstrology」には、シンボルの一つ一つやそれらを組み合わせる過程をいろいろな言葉のフレーズを創りながら、さまざまなイメージが可能な様子の理解を深めていきます。

(*日本語版の入手先:http://www.astrology.jp/eclass/index.html)

最近グレンペリー氏の「指図しないカウンセリング」に関する記事をあらためて読み、心理占星術の効果的なアプローチを考える重要なポイントを再確認しました。心理カウンセリングを学ぶとき、最初に出会うのがカールロジャースの「来談者中心主義」という概念です。昔まだカウンセリングについてよく理解されていなかった頃に行われていた、例えば、「あなたは**な特徴があるから、仕事Aには向いていない。Bをやった方がよい」などというアドバイスの持つ個性表現を抑制する効果を反省したのです。ともすると占星術カウンセリングも同じような欠点にはまってしまいやすいのかもしれませんね。

グレンペリー氏は、そのような欠点に陥ることなく「指図しない」カウンセリングを進めるために、占星術に関して次の5つの原理を前提としてしっかり意識するとよいと勧めます。

1.クライアントの言動や体験は必ずホロスコープに反映される。
2.ホロスコープ内のどんな領域においても多様な表現や結果が存在し得る。
3.クライアントはホロスコープの可能性をさまざまな実現レベルで表現する。
4.ホロスコープに表示される葛藤は、初期には、
a).選択肢の制限をもたらし、
b).不満な結果をもたらす傾向がある。
5.クライアントが成長・進化し、ホロスコープの可能性をより高い統合性のもとに表現するようになると、
a).選択の幅が広がり、個人の力を発揮している感覚を持ち、
b).ホロスコープの影響の表出は本人に満足をもたらす傾向がある。

これについて考察を深めてみましょう。

1は、言い換えれば、ホロスコープの持ち主の体験は、ホロスコープ上の象徴の原理を何らかのかたちで体現している。つまり、すでに「当たっている」と前提するわけです。そして、クライアントの体験がどんなふうにホロスコープに当てはまっているか、意識化していくことがポイントです。

しかし、同時に、2のように、象徴の表現には無限の可能性があり、体験とは異なる別の可能性もあります。ということは、「実際の体験>象徴」は必ず当てはまりますが、「象徴から考えられる特定の可能性>体験」はいつも当てはまるとは言えないわけです。何かを「言い当てる」(未来も含め)という占いにありがちな特徴は、このような象徴の特性に逆らった「無理した」利用法とも考えられます。象徴の特性をうまく利用しながら効果的に役立てる方法を意識してもよいのではないでしょうか。

そして、考えは人生の多様性や成長という側面の考慮へと移ります。

3のポイントは、ノエルティル先生も同じ「レベル」という言葉を使って表現しますが、次元や分野というニュアンスで考えるとよいと私は思います。同じ「リーダーシップの発揮」というテーマでも、クラスのリーダー、個人企業のリーダー、国のリーダーなど、表現の範囲や方向性に違いがあるということです。その人の人生の活動範囲の中でホロスコープ全体がどう機能しているのかという視点で理解を深めることが重要なのでしょう。そして、それらは変化・成長していく可能性があるということも。

さらに、4や5はホロスコープ全体や特定の配置について「成長過程を想定する」ということです。これは、人間にとって成長するということがどういうことかという哲学に関連する部分ですが、グレンペリー氏は初期には葛藤は不満につながりやすいが成長し全体の統合的な表現ができるようになっていくと満足をもたらしやすいという成長イメージを意識しています。

以前の記事で考察した「ホオポノポノ」は、このような成長過程を「ウニヒピリの記憶をクリーニングしながら、いつでも自然にブループリントを表現できるようになる」というアプローチで進めるものでした。また、象徴を使いながら行動や感情の動きのパターンを自覚し、さらにさまざまな象徴の可能性を利用しながら別の角度から理解を深めたり「リフレーミング」をすることもできるでしょう。
このような原理や哲学をクライアントと共有しながら具体的な話を進めることは、カウンセリング全体の効果を高める上でとても重要ではないでしょうか。ぜひ、みなさんもこれらのポイントについてじっくり考えてみてください。


▼ノエル・ティルJAPANニュースレター


ここで、心理占星術を勉強されている方々へ耳より情報です!

心理占星術のWEBマガジンが3月20日発行されました!nico先生が中心となり、心理占星術に関連したさまざまな記事が寄せられています!

http://nicopla.net/

また、松村潔先生の「完全マスター・西洋占星術II」が4月1日に発売となります。最新の概念やサビアン解釈とともに10人の寄稿コラムもありとても深い内容になっています。石塚も心理占星術の紹介コラムなど寄稿しています!

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2016/4/26 アドラー心理学と占星術の関係 (nico先生の記事) 第31号

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター 2016/4/26

アドラー心理学と占星術の関係 (nico先生の記事) 第31号

みなさま、こんにちは!ノエル・ティルJAPANの石塚隆一です。

先日、今回の来日セミナーをご一緒に主催していただいている占術スクール・カイロンさんの10周年の懇親会に出席し、改めて、10年前吉祥寺で占星術の講座を始めた頃の気持ちを思い出しました。天晶さんの「本当によいものを広げていきたい」という熱意に刺激されながら私なりに心理占星術の理解を深められるよう工夫していました。そういえば、第一回目の来日セミナーを行なったときも、事前に少しでも理解を深めるヒントを共有しておくことができるようにと、カイロンさんの吉祥寺のセミナールームで準備の勉強会などを開催していたことなども、とても懐かしく思い出されます。

今年、再度来日セミナーを開催できることになったので、改めて初心に戻り、みなさんにしっかり理解を深めていただけるいろいろな工夫をしていきたいなと考えております!さて、今回のニュースレターでは、nico先生に心理占星術の理解を深めるヒントをいただきましょう!

▼ アドラー心理学と占星術の関係   nico

皆さま、こんばんは。今回のニューズレターを担当させていただきますnicoです。

ティル来日セミナーまで半年を切りました。今回は会場が大阪ということもあり、大阪の生徒さんとユニークな計画を進行中。また石塚氏とともに、ティルメソッドのフォローアップはもちろん、カウンセリング技法を含めた心理占星術の勉強会なども行う予定です。ティルセミナー参加の皆さま、どうぞ一緒にティル来日を盛り上げていきましょう。よろしくお願いします。

今日のテーマは、アドラー心理学と占星術の関係について。「嫌われる勇気」がベストセラーになるなど、最近注目を集めているアドラー心理学ですが、この本が社会現象になるまでは、どちらかというとアドラーは子育て指南の心理学という印象のほうが強かったかもしれません。私は当初から、このアドラー心理学の理論のいくつかを占星術の象徴イメージやカウンセリングの技法などに取り入れています。なぜアドラー心理学なのかというと、アドラーの理論は非常にシンプルでわかりやすく、そして誰もが危険なく扱える技法であり、認知療法やNLPなど現代心理学の中にまで浸透していて、即戦力として使える考え方にあふれているからです。

実は、ティルもアドラー心理学について記事を残しています。

以前、このニューズレターにも書いたことがあるのを覚えてますでしょうか。12冊のシリーズから成っているティル著「The Principles and Practices of Astrology(占星術の原理と実践)」のVol.5、「Astrology andPersonality(占星術とパーソナリティ)」。この本は今からちょうど40年前、1974年に出版された、占星術の理論の中にパーソナリティ心理学――全体としての人間の理解を深めよう――の要素を取り込むという、大胆な発想のもとに書かれた本です。

この本の第4章に、アドラーの「Superiority and Inferiority 優越感と劣等感」を紹介しています。
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アドラーがユングと異なる点は、「人は過去の経験からよりも、未来への希望によって動機づけされる」と考えたことだ。人は自分自身を未来への成長へと導くため、仮想の目的論を採用するのではないかと。この仮想の目的論は多くの人々に支持され、人々が現実と折り合う手助けとなるためのものと理解された。例えば、「人は生まれながらにして平等である」「正直が最善の策」「目的は手段を正当化する」「聖書にはそう書かれている」「必ずしもそうとは限らない」「終わり良ければすべて良し」などといった考えだ。このような目的論を持つことは、個人の行動に強い影響を及ぼす。極端になると、こうした仮想がパーソナリティを支配し、そのパーソナリティの実力が及ばないほどの高すぎるレベルの目標や、それを達成したいという欲求を作り上げてしまうことも多々ある。仮想化された目標やライフスタイルのレベルが、ホロスコープに描かれている力量を超えてしまうケースであれば、そこでは「報酬」が「フラストレーション」に置き換えられる。逆に、仮想化された目標やライフスタイルがホロスコープに描かれた力量よりはるかに低いレベルであるときは、「発達」が「達成不全」に置換される。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

アドラー心理学が現代心理学だけでなく、育児、教育等様々な分野で採用される理由として、ティルも書いているこの「目的論」にあると考えられています。

「人間の行動には、その人特有の意思を伴う目的がある。過去の原因に縛られることなく、今を生きる目的を設定することで、人は未来を生きる力を得たり失ったりする」目的論は、認知療法では、その人を支えている“信念”という言葉で説明されますが、これを個人の人生を創造するエネルギー、太陽―火星―木星といった火エレメントの調整というテーマで考えることがでるかもしれません。

人は「なりたい自分=太陽」に向かっていく際、ある信念=木星を必要とし、そこから個人の行動=火星が生まれる。その働きが適切なら個性や推進力に、過剰に働けば、理想主義や誇大妄想、報酬に駆り立てられたストレスの多い人生に、不適切ならフラストレーションや不全感という問題につながるのではないか、そう考えることができるのではないでしょうか。

「失敗は成功のもと」という目的論を持ち人生をダイナミックに生きる者、「成功しなければ何の意味もない」という目的論のもとひたすら人生を駆け抜ける者、「成功なんて自分には縁のない考え方だ」という目的論によって成功から遠ざかる人生を選ぶ者。

これらは、すべて個人を中心とした目的論という考え方です。今の問題を確認したうえで、個人が今の自分にふさわしい適切で等身大の目的論を持てるよう、太陽―火星―木星エネルギーを中心に天体のバランスを整え、象徴の書き換えの手伝いをする。そのように、私はアドラー心理学の目的論と心理占星術を融合させ、現場で使っています。

簡単に説明してみましたが、ほんの一例です。それ以外にも逆行と劣等コンプレックスの話など、アドラー心理学の理論は、うまい具合にホロスコープの象徴と結び付けて考えることができる優れものなのです。未来意識=太陽を高め、個人を個人らしく成長させることができますし、また所属=月を育てる感覚も学ぶことができる、これがアドラーの個人心理学のすばらしい考え方です。

もっともっとたくさん伝えたいことがありますが、長くなるのでまた今度。

そうそう、春分の日に心理占星術WEBサイトnicoPla.netを立ち上げました。私の生徒さん、心理占星術のための実験室ニコラボの仲間たちの記事はもちろん、石塚氏の記事もこちらで読むことができます。

http://nicopla.net/

新しい記事続々更新中!お時間があるときに覗いみてください。それではまた、ニューズレターでお会いしましょう!

▼ノエル・ティルJAPANニュースレター

▽本日の【ノエル・ティルJAPANニュースレター】はいかがでしたか。

5月には、イギリスの占星家スートンプキンズ先生も来日します。いろいろな機会を利用して心理占星術の理解を深めていけるとよいですね!このニュースレターに対するご意見・ご質問などは、ryuz@rr.iij4u.or.jpまでお送りください。

皆さんにとって、素敵な1ヶ月になりますように。次回もご期待ください。

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